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異世界転移 残りものでも充分です〜  作者: 綾瀬 律
第3章 白の森と生命樹

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2025お正月スペシャル閑話

新年明けましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願いします


お正月スペシャル

本編とは関係ありません

 私は目を覚ました。後10分。ここは箱庭の自分の部屋。隣には、いや体の上には、かな。淡い金髪。いつも通り私の体に乗り上がるように寝てる。

 どんな体勢で寝ても必ず、なんだよね。不思議。

 その淡い金色の髪をそっと撫でる。

 あまり時間が無い。起きてくれるかな?イリィは本当に寝起きが悪いからな。


 背中でもぞもぞと動く気配を感じる。これはナビィだな。お尻が私の背中にピッタリ付いてる。肩の辺りにももぞもぞと動く気配。これはベビーズだな。

 足元にはもふもふな感触。これはハクだな。頭の上にはふかふかの羽、もちろんブランだ。

 あ、ナビィが起きた。毛布から出ると体をプルプルして伸びをしてる。短い、う、うん…長い?おみ足をいっぱいに伸ばす姿はひたすら可愛い。


 その首元を撫でる。うん、ふわふわだね!

 そうだ、イリィを起こさないと。

「イリィ、起きて?」

「ん…アイ…むにゃ」

 むにゃって可愛い。あ、もうこのまま見ててもいいかも。密度の濃いまつ毛がふるふるしてる。

 あぁ目を瞑ってるのになんてきれいなんだろう。


 切れ長の目、細くて形の良い鼻、白くて滑らかな肌、薄い唇。細い首に流れるような鎖骨。

 首元が見えてるのが少し色っぽい。私は朝でも相変わらず沈黙してるけど、体が密着してるからイリィの状態が分かる。

 うん、年頃男子の正しい朝だね。


 その瞼にキスをする。

「起きて?イリィ…」

「う、ん…」

 あぁ可愛い。どうしよう、ずっと見ていたい。

 でもやっぱり一緒に見たいから。

 その唇にキスをする。しっかりと。その唇の柔らかさを堪能する。

「ん…アイ?朝から情熱的だね…まだ暗い、よ?」

「イリィと一緒に日の出を見たくて。新しい年の…私たちが一緒になってから初めての…ね」

 イリィは目をパチパチとしてふわりと微笑む。


「起こして?僕のアイ…」

 う、旦那さんが…甘い。高速で頷くとイリィの背中に手を当ててゆっくりと体を起こす。前から抱き付くようにして寝ていたから、起き上がると正面から抱き合った状態。

 イリィは私に濃くて長いキスをして

「外に行くの?」

 頷くとベットを降りる。

 手を繋いで部屋を出る。後ろからナビィとハク、ブランとハクの背中にベビーズを載せて、付いてくる。


 縁側にイリィと並んで座る。ハクは左に、ナビィは背中に、ブランは肩の上に、ベビーズは私とイリィの膝に乗っている。まだ空は暗い。

 箱庭の丘の上から陽が昇る。イリィと手を繋いで空を見る。

 少し冷えた空気は心地よく、静かでイリィの体温とハク、ブラン、ナビィ、ベビーズの体温を感じながらその時を待つ。


「あっ…」

 イリィが目を開いた。オレンジの光が地平線を照らす。

 私ははイリィの横顔を見る。きれいだ…朝日にも負けないくらい私のイリィはきれいだ。

 視線を感じたのか、イリィが私を見る。何?と言うように首を傾げる。

 可愛い。私はイリィにキスをしてその体を抱きしめる。

「ふふっ朝日を見なくていいの?」

「イリィの方がきれいだから…」

「朝から情熱的だね?」

 私の頬を撫でて優しく笑う。とても色っぽい。


「新年記念に、外で…」

「えっ…」

「散々煽ったからね…?」

 首を振る。違うよ…そんなつもりじゃ。

 細い指を私の唇に当てると、悪い子だね。と言って抱きしめられる。


 これはあかんやつでは…?


 朝からイリィのスイッチを押してしまった私。さらにハクもブランもナビィも人型になって。

 新年早々に大運動会になったのだった…。


 あれ、そう言えば朝日ほとんど見なかったかも?


 まいっか。こんなに大好きな人と新年を迎えられたんだから。それだけでね、幸せだよ。イリィ。



 出会ってくれてありがとう。



 大好きだよ、イリィ。




 ずっとずっと一緒にいようね…イリィ






箱庭で密かにもち米を作ってたんだよ!品種改良してね。ならば作るのはお餅。

杵と臼も作ったよ!

で、ぺったんぺったんとね。

おぉ〜伸びてる。

熱いうちに丸めて…お醤油を付けて…


まったく躊躇なくロリィが食べる。

「美味しい…」

見たことの無い食べ物だよね?少しは躊躇しようよ。

「ん、イルが作るものなら泥団子でも平気」

それはどうかと思うよ?


イリィはその唇に少しお餅が付いてるよ?取ってあげる。

むちゅう…

真っ赤になったイリィが可愛い…

えっ、唇にお醤油付いてる?イリィに舌で唇を舐められて真っ赤になったのだった


ハク、ちゃんと噛んで…

あぁ、だから言ったのに…はいはい、背中トントンするよ?

大丈夫?

あぁ、だからよく噛んで…はいはい、背中トントンね?

懲りないハクだった


ナビィは分かってるでしょ?小さく切るから待って…

あーだから、背中ドンドン

大丈夫なの?もう窒息するよ…掃除機とか無いんだからね?

小さく…あーだから、背中ドンドンだよ、もう…

懲りないナビィだった




※読んでくださる皆さんにお願い※


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