転生場所
「勇***お目覚*だ」「あれ、勇*様、勇者様」「は!」突然聞こえてきた声に驚き意識が覚醒した。もしかしてと思い周りを見渡すと王様と王女、騎士が周りに立っていた。{もしかしてここが俺の転移先なのか?}と思い頭を伏せていると、体調が悪いと思ったのか「勇者様大丈夫ですか!?」「ああ、大丈夫だ」「突然ですが勇者様にはこの世界にいる魔王を救ってほしいのです。」{ああそうか元の世界もいたようにこの世界にも魔王はいるものなのか。}「分かった。だが条件がある、王女様お前と他のメイドたちを侍らせろ。」「「「な!」」」王様、王女、騎士の全身が驚いている。「王女様に何たる無礼許せぬ」「やめないさい。」「お、もしかしていいのか?」「わかりました。もし世界を救ってくれるなら、あなたの言うとおりにしましょう。」王女が泣きそうな顔で言ってくる。{この世界の王女はこんな要求に答えるほど魔王に困っているのか…}と考えていると今まで一言も言葉を発しなかった王様が突然言ってきた「それだけはやめてくれ我が娘が一番大切なんだ。国の将来のために自分の将来を捨てさせることはさせたくない。」「そうか、じゃあ俺が魔王討伐を手伝わなくていいんだな。」というと、王様が自分の身分など気にせずに土下座してお願いしてきた。「その他のことなら何でもする!」{ほう、一国の王様が自分の立場などを捨ててまで自分の娘の幸せを願う父親もいるのか。}と思いクスリと笑った。「いいだろう協力してやるよ。」