力
落ちているときにあいつのニヤけた顔が見える。{クソ、おかしいだろ。どこで間違った、どこでどうすればよかった…。」俺の中に憎悪が生まれそれを俺の体を覆い尽くした。{優しくした俺が馬鹿だったんだ。自分の私利私欲のために人のい事を兵器で裏切るような人間は信用できない!}「こんな理不尽な世の中をぶっ壊せるほどの力がほしい。人を自分の私利私欲で裏切るような人間を断罪する力を…。」その言葉に後に変えてくる言葉はない。「ははっ」と乾いた声が出る。そんなつごうのいい世の中はないか、諦めよう。}その時頭に声が響いてきた。《力が欲しいか!…》その言葉と同時に落下が止まった。いや時間が止まったようだ。《もし力を受け入れるならすべての悪人を断罪する力を与えよう。「だが代償としてどんなときでもそのような人間を見つけたら慈悲を与えるな。」、それができるなら契約してやる。》「たったそれだけでいいのか。」《ああ、だかそのような人間を見つけたら何があっても慈悲を与えないと約束しろ。》「分かった契約してくれ。」《分かった。だかこの世界ではもうもう力を与えることができない。》「なんでだよ!」と食い気味に言った。《お前はもう死ぬからだ。》と一言で言ってきた。その言葉で今の状況に無理やり気付かされた。「じゃあどうするんだよ!」《その方法は汝を他の世界に転生、転移させることだ。》{転生や転移という言葉は聞いたことがある。昔、母さんに読んでもらった本に書いてあったことだ。まさか本当にあるとは…。}何も言わずに下を向いて黙っていると声の主が言ってきた。《決まったか?あまり時間がないんだ、この時間を止めて置けるのだって限度がある。早く決めてくれ》と言われ考え「俺を異世界に転移されてくれ。」と言った。《汝の思い然と受け取った。》という声が聞こえると同時に意識が消えていくのがわかる。次の人生では絶対にこんな無様な死に方はしない!そう覚悟した。そして意識が完全に途切れた。