すべての始まり
「は、どうゆうことだよ!」俺の声が静かな夜に木霊する。崖にしがみついている俺にニヤけた顔で言ってくる。「お前が悪いんだよ。」{どうして俺がこんなことに…。}俺たちは3人で仲良く遊んでいた。一人は俺の親友の『ジン』、もう一人は俺の婚約者『エル』。この二人とは小さい頃から仲が良かった。なのになぜ崖(通称【龍殺し】)この崖から落ちたら二度と戻れないと言われている崖に落とされそうになっているんだ。「俺たちは親友だっただろ。なんでこんなことするんだよ!」「お前が邪魔だったからに決まってるんだろ。」「邪魔ってどうゆうことだよ。」「それぐらい言わなくてもわかるだろ。」ジンのこの言葉にはっとした。まさか、いつも俺とエルが二人でいるとき遠くから嫌な視線を感じると思ったら…。「その反応気づいたようだな。お前とエルが付き合っていることが気に入らないんだよ!いっつも俺がいないときにいちゃいちゃしやがって…俺とお前の何が違うんだよ。」「だからお前をここで消すことにした。」「なんでだよ!俺たちは婚約者になったからってお前をハブにすることだってなかったじゃないか!」「だから、お前のそういうところが嫌いなんだよ!もういい、お前を消して事故死にする。」「いっつも仲良くしてたのにそんなのあんまりだろ!」「大丈夫さ、お前の婚約者のエルは俺がたっぷり可愛がってやるからよ。心配すんな。」「おいやめろよ、やめてくれ…」という俺の言葉は受け入れられず崖に捕まっている俺の手を振り落とした。