すること
書かなかった。
結局、書かなかった。
壊れたスマホを
修理に出していたから。
その理由を思うと、
今更ながら気持ちが薄い。
その気になれば、
書けているだろうに。
書かなかった。
つまり、書かなかった。
塞いだ気持ちを
横たわらせていたから。
そんな調子な上に、
相変わらず寂しがる。
自分を決められずに、
自分を保てはしない。
思えばいつもそう。
ずっとそう。
だからね、自分を
決められずに来た。
ふわふわして来た。
なんとなくで来た。
それで、どこにも
行けなくなった。
それで、それでね、
また書かなくなりそうで、
もう、書かなくなりそうで、
あなたからも消えそうで。
これから、これからは、
一番きつい後悔へ進む。
一度しかないのに、
今というめぐり合わせは。
何かをしでかして
生まれる後悔よりも、
何かをしなかったことの、
それは、遥かに重そうだ。
大きく目を見開いた。
自分の怠け心から書きつつ、
自分の甘え心から書きつつ、
励みになる詩とか、物語へ。
ふわふわしながらでも、
起き上がる、起き上がろ。
昼頃から雨が降る。
降る前にすることもある。