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花束と君の笑顔

作者: も。
掲載日:2021/11/19

気持ちのいい朝―

優愛は今日も寝坊。

「優愛‼︎早く起きなさい‼︎」

今日も遅刻で学校へ出発。

走っていてしばらくすると、

「あっ」「あっ」

男の子とぶつかってしまったのだ。

男の子が、

「大丈夫?」

私は、

「あっ、はっ、だ、大丈夫です…」

男の子は

「よかったー。」

と言ってくれた。


かっこよかったー。

こんな人に出会えたのは初めてだった。

人目見ただけで、顔も性格も好きになってしまった。

これが『一目惚れ』ってやつなのか…


私は思わず、

「あのぉ…」

「あっ、やっぱなんでもありません…」


男の子は、

「ん?そっか、じゃ、俺急ぐから!」


朝から思わぬ出来事だった。


学校に着いた。

学校に着いてからもずっとさっきの男の子のことを考えていた。休み時間だって。

思わず、「また会いたいな…」

なんて呟いてしまった。


ずっと考えていたら帰る時間になっていた。

家に帰っても考えて、何もかもがあっという間に過ぎていった。


今私は、『恋』をしていた。


翌日もその翌日もずっとあの男の子に会うことはなかった。連絡先、交換しておけばよかったなんて今さら後悔している。


ある日、学校の友達と駅の近くに遊びに行った。

「駅なんて久しぶりだよねー」

話しながらしばらく歩いていると、

「………」

あれは……もしや……

この間の男の子のような気がした。


友達にちょっと待ってて、と言い、そこまで走っていった。


私は、

「……あのぉ……」

男の子はちゃんと覚えていてくれたみたいだ。

「あっ、この間の!この間はごめんねー」

私は、

「いえいえ…大丈夫です…」

男の子が聞いた。

「名前、なんて言うの?」

私は、

「優愛…です…」

と答えたら、男の子は、

「どう言う漢字?」

私は自分の持っていた紙に『優愛』と書いた。

男の子は、

「可愛いし、いい名前だね!」

と言ってくれた。すごく嬉しかった…

男の子は、

「俺は、桜華」

と名前を教えてくれた。

「さっきの紙、貸して」

と言って、『桜華』と書いた。

「綺麗な名前ですね」

と私は言った。


また会えただけで嬉しかった、すごく。


友達を待たせていたから、急がなきゃ、と思ったけれど、この間みたいにまた後悔するのは嫌だった。


思い切って私は、

「……えっと……そのぉ……連絡先交換しませんか?」


言えた……



少し笑いながら桜華くんは、

「いいよ!」

と言ってくれた…


そうして連絡先交換して、

桜華くんに急いでることを話してその場を去った。


友達に、お待たせーと言って、また遊びに参加した。

心の中では『また会えるなんて夢みたいだなぁ…』なんて考えていた。


『再会』したのだ。


連絡先交換した夜、私は桜華くんにメッセージを送ろうとしていた。



ドキドキする…………………

そんな気持ちで胸がいっぱいだった。


『偶然だけど、今日は会えて嬉しかったです。連絡先交換までしてくれてありがとうございました。』


と入力して送信ボタンを押した。


少しすると返信があった。


『ううん。こっちこそこの間の子、どうしたかなって気になってたんだ、嬉しかったよ!』


『気になってた』なんてこと言われたら余計好きになってしまう……


返信は、

『ありがとうございます!今日は少し遅いので寝ますね。おやすみなさい。』


『おやすみなさい!あ、それに敬語使わなくていいんだよ?』


と返信がすぐに来た。


『ありがとうございます!では。』

と返して、今日は寝た。


まさかの出来事だった。久しぶりに駅で遊んだだけでも楽しかったのに、まさか桜華くんに会えるなんて…


ところで桜華。家で呟いたのだ。

「メッセージには流石に入れれないけど、優愛ちゃんの事、好きになったかもしれないなー」



今2人はお互いがお互いに『恋』している事に気がついていない。


ぶつかっただけの関係。ただそれだけなのに、まさか『恋』に発展するとは思いもしていないからだ。


翌日も色々なやり取りをした。


2日後………


桜華くんからあるメッセージが届いた。

『この間あった駅まで来てくれない?話があるんだ。』

との事だ。


私は

『りょーかい』と書いたスタンプを送信して駅まで向かった。


お互いに顔が温かくなっているようだった。


桜華くんは、

「お、来てくれてありがとう」

私は、

「ううん、話って何?」

桜華くんは、

「…………あのね、」

私は、桜華くんが途中で止めてしまったので戸惑って

「どうした?」

桜華くんは、

「優愛ちゃんの事が好き」

私は、困惑で思わず

「え?え?」

なんて言ってしまった。

桜華くんは、

「迷惑?」

私は、

「ううん、えっと、私も………」

桜華くんは、

「ほんと?」

私は、

「ほんと!」

桜華くんは、

「じゃあ、俺と付き合ってくれない?」

私は驚いたけれど

「はい!」

と答えた。驚きの展開だ。ぶつかっただけでこんなに恋愛まで発展できるなんて、思いもしなかったし、一目惚れだけど、お互いがお互いを好きになっていたなんて。


付き合い始めて1ヶ月。

今日はクリスマス・イヴだ。

今日も会う約束をしていた。いつも会う場所は再会した駅。今日も駅で会う。


桜華くんを見つけて、走っていった。

「桜華くーん!」


桜華くんは、

「あ、優愛ちゃん」


手を繋いだ。あったかい。最高の時間だ。


お互いプレゼントを用意して交換すると言う約束だった。


暖かいミルクティーを買って2人で飲んだ。

ついにプレゼント交換だ。



私は、桜華くんに、カバンを渡した。

「え、めっちゃかっこいい!ありがと!」


桜華くんは、綺麗なお花がたくさんある花束をニコニコしながら渡してくれた。

「はい!花束!こんなでごめんね…」


私は、

「え!めっちゃ綺麗!ありがとう!!」


その後いきなり、

『バサッ』

私は驚いた。今、私は抱かれているのだ。桜華くんの温かみに包まれていた。


2人で色々楽しんで、その日は解散。その後もメッセージでやりとりして、楽しいクリスマスを過ごした。




寝る前のメッセージの内容は、

「今日は本当にありがとう!楽しかった!今までで1番楽しいクリスマスだった!」

「こちらこそ!これからもよろしくね!大好きだよ!」


温かい言葉を交わし、1日を終えた。

これからも2人の『恋』は続いて行く。

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