凡人、大人です。
お付き合いしない?と、ジルさんに言われた翌日。
ミスクさんと、約束していたお出かけだーーーい!!
朝食を食べてから、二人で以前貰った地図を広げ、ミスクさんがお店の位置を赤いペンで書いて教えてくれた。
「今日は、まずここで洋服見て〜、こっちの店でアクセサリー見て〜、カバンと靴はここでチェックしましょっか!」
「・・・ミスクさん、張り切ってますね〜・・」
「だって〜!うちの課って男しかいないじゃない?!他の課と、あんまり関わりもないし・・、着せ替えしたいし・・」
「今、さらっと何か言った〜〜」
思わず笑ってしまう。ミスクさんやっぱり面白いなぁ。
二人で、急いで支度して早速街の中心街へと歩いていく。
「まず、可愛い服見にいきましょ。シンプルなのもあるから、そう怖がらなくていいわよ」
「はい、隊長!」
そういって、最初に入ったお店はフリフリな洋服からシンプルな服まで色々あった。よかった・・全部フリフリじゃなくて・・。ミスクさんは私の体に服を当てていって、「これもいい」「あれもいい」と、目がランランとしている。すごい・・気合がすごい!!
「とりあえず何着か着まわしができるのがいいわね・・どれにする?!!」
「ミスクさん、落ち着いて。多分、一番この店で張り切ってる」
「張り切るわよ〜〜!!」
ものすごい目がキラキラしてますね・・・。
お給料・・足りるかな・・。
結構リーズナブルなお値段な物が多かったので、私はこの際だし・・と少し多めに買っておいた。と、ミスクさんに呼ばれて、そばに行くと白い小さな襟のついたシンプルなワンピースを持っていた。
「これ、プレゼント!!今、着て!すぐ着て!!」
「すごい・・、嬉しいけど、圧がすごい!!」
笑ってミスクさんからワンピースを受け取ってお礼を言った。
妹がいたら、絶対やりたかった!って言われたら、着替えないわけにはいかないでしょ・・。
店員さんが、試着室を貸してくれて、着替えて出てきたらミスクさんがニコニコ笑って「可愛い!!」と褒めてくれるので、こそばゆくて堪らない・・。
張り切るミスクさんに、とにかく頑張ってついていった。
アクセサリーにバッグにカバンに、靴・・と、こんなに買ったのは初めてではないだろうか・・。
ようやくお昼にありついているが、私は半分くらい魂が抜けた。
ミスクさんは、顔がツヤッツヤしてる。
「あ〜〜!!買い物っていいわぁ〜〜〜!!労働の対価!最高のストレス解消!!これなくして労働したくない!!」
「・・楽しそうで良かったです・・」
テラス席でお昼を食べて、お茶を飲んで、やっと一息ついた。
ここまで頑張った自分を褒め称えたい。
「次は本屋に行きたいのよね〜。資料探したいし・・」
「ミスクさん、労働やだ!って言う割りに、お仕事好きですよね・・」
思わず笑いつつ、本屋へ行くと・・、本の独特な匂いがする。
重厚なカバーや装丁された本を見ると、思わずワクワクしてしまう!ミスクさんに、「そこの時計で、2時になったらここに集まりましょ」と、言われて、私も本を色々見て回る。
何か仕事で参考になる本・・ないかな・・。
ジルさんが、ご飯美味しかったって言ってたし、この世界ってレシピ本とかあるかな・・、そう思って色々と見ていると、ふと見覚えのある濃紺の髪が見えた。
そっと近付いてみると、やっぱりレイト君だ!
レイト君もこちらを見て気付いたのか、ちょっと目を丸くした。そんなに驚く・・?と、思ったけど・・そうだ、今日はワンピース着てた!!
こういう格好初めてでしたね・・。ちょっと照れ臭くなって、手を振って違う本棚へ行こうとしたら、手首を掴まれた。
「・・・りつ、一人で来たのか?」
「いや、ミスクさんと・・・」
そう言うと、ホッとした顔をしたけど・・、私、君より年上ですよ??




