表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
堀越動乱  作者: 前田杞憂
2/2

第一話『足利政知の悲願』

病に伏せた足利政知の見舞いに来た伊勢新九郎。

政知は自分が果たしたかった悲願を新九郎に話す。

新九郎は、堀越御所の入り口にたどり着く。そこには門番が守っていた。

「ややっ!あなたは伊勢新九郎盛時殿ではありませんか!?」

「そうだが。」

「どうかお入りください。殿がお待ちです。」

「わかった。」

新九郎は早速、政知の部屋に向かう。

「おお…来てくれたか、伊勢殿…。」

「政知殿…私を呼び出して何の用だ?」

政知の体は完全に衰えていた。さっきまで元気だった彼がなぜ急に病に倒れたのか、新九郎は疑問に思っていた。

「伊勢殿…もしかしたら余もここまでかもしれない。」

「成氏殿が起こした乱を鎮めたいあまり、将軍様を失脚させようと神経を尖らすからだ。」

無茶をしすぎたから体を壊したと戒める盛時。しかし…

「違う…余が神経を尖らせているのは、跡継ぎの事じゃ。」

「跡継ぎ?」

「余はいつかは将軍になりたかった。しかし、そのためには何かを捨てねばならなかった…尤も、そう薦めたのは富子様と細川殿だ。」

日野富子と管領の一人・細川政元…いずれも幕府においては大きな影響力を持っている人物である。

「詳しく説明してくれ。」

「それは…四年前の事だった…。」

そう言って、政知は四年前の出来事を語る。その時は、最終的にあのような出来事が起きるということは知る由もなかった…。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ