表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詠姫の祈る世界  作者: スニー
第1章
8/22

リュイとミィナ

「えぇと、ここがミィナの部屋だよ。」

と3LDKの4歳の幼女には、大きすぎる部屋に連れて行く。

「いちよう、ここに、キッチンもあるけど食堂を使ったらいいと思うよ。あっ、もし、料理の材料とか欲しい物があったら電話の横のパネルを使って頼んでね。生活必需品なら、無料だよ。」

無表情なミィナに、部屋の説明する。

「えぇと、生活必需品以外は、有料だよ。でも、ミィナちゃん、第一修練の歌姫だから一ヶ月8万の生活費がくるからね。」

(うぅ無反応・・・・。話してる私つらい。)

(がんばるにゃ)

(アルト冷たい。)

「えぇと、スケジュールは、朝8時から修練が始まるからね。ちなみに終わるのは、10時。だけど。三日間ずっと、というのもあるの。詳しいことは、修練士さんに聞いてね。」

無反応。

し~ん。

とたっぷり10分は経過する。

「質問ある?」

やっとのことでそんな言葉を搾り出す。

こくりとうなずき

「ここには、ミィナを叩いたり、蹴ったり、煙草を押し付けたりするパパはいないんだよね。ずぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~と、永遠にあわなくていいんだよね。ミィナが歌姫なら。」

涙目で見つめてくる。

「うん、いないよ。でもね、そんなこと(・・・・・)よりも、辛いことはいっぱいあるよ。ここには。」

「シィナ様に、聴きました。修練のこと。でも、ママを殺してミィナも殺そうとしたパパといたくはないの」と唇から血が出るほど強く噛む。


しばらくして

ぶるぶると携帯のバイブレーターがなる。

メール。

無意識に

何気なく

開くと、

ミィナの言葉を裏付けていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ