リュイとミィナ
「えぇと、ここがミィナの部屋だよ。」
と3LDKの4歳の幼女には、大きすぎる部屋に連れて行く。
「いちよう、ここに、キッチンもあるけど食堂を使ったらいいと思うよ。あっ、もし、料理の材料とか欲しい物があったら電話の横のパネルを使って頼んでね。生活必需品なら、無料だよ。」
無表情なミィナに、部屋の説明する。
「えぇと、生活必需品以外は、有料だよ。でも、ミィナちゃん、第一修練の歌姫だから一ヶ月8万の生活費がくるからね。」
(うぅ無反応・・・・。話してる私つらい。)
(がんばるにゃ)
(アルト冷たい。)
「えぇと、スケジュールは、朝8時から修練が始まるからね。ちなみに終わるのは、10時。だけど。三日間ずっと、というのもあるの。詳しいことは、修練士さんに聞いてね。」
無反応。
し~ん。
とたっぷり10分は経過する。
「質問ある?」
やっとのことでそんな言葉を搾り出す。
こくりとうなずき
「ここには、ミィナを叩いたり、蹴ったり、煙草を押し付けたりするパパはいないんだよね。ずぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~と、永遠にあわなくていいんだよね。ミィナが歌姫なら。」
涙目で見つめてくる。
「うん、いないよ。でもね、そんなことよりも、辛いことはいっぱいあるよ。ここには。」
「シィナ様に、聴きました。修練のこと。でも、ママを殺してミィナも殺そうとしたパパといたくはないの」と唇から血が出るほど強く噛む。
しばらくして
ぶるぶると携帯のバイブレーターがなる。
メール。
無意識に
何気なく
開くと、
ミィナの言葉を裏付けていた。