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事故~~後始末
ただ、自分の身におきている事がわからず、トラックが 迫る中座っていた幼女を抱っこする。
・・・。やっぱり。真夏だというのに、厚手の長袖の服を手首までたくし上げると、煙草を押し付けたような跡が、叩かれたのだろうか青痣が、見るも無残な膿んだ傷が、所狭しとある。スポンジのようにやわらかく、ゴムのように伸びるように変えられた《規定した》アスファルトから、出ようともがくトラックの運転手をみる。
・・・・・・・・・・。(確信犯かな。この子を殺そうとしたあの男は。)
肩にのった猫に心の中で問いかける。
・・・・・・・・・・。(僕もそう思うにゃぁ。たぶんこの子の父親にゃ。虐待および、殺人未遂で逮捕にゃ。)と猫が答える。心の中で。
そこに。救急車とパトカーが到着する。
「詩姫の第九番。深海の空。リュイ・セレスティアです。状況は・・・・・・・・・・・・・・」
と説明する。