表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詠姫の祈る世界  作者: スニー
第1章
2/22

詩姫 リュイ・セレスティア

「あ~もうっ!この服いや!」と真夏なのに、暖かそうな足まで届く深い青色のコートをフードまでかぶりボタンも留めている少女が鈴のような声で叫んだ。そして、肩にのっている黒猫に

「暑い。フード脱いでいいかなぁ。どう思う。」と尋ねた。

「ふにゃ。僕はリュイの綺麗な海みたいに深く濃い蒼の髪の色が好きだし僕と同じまではいかなくても

かわいい猫耳が、見れるほうがいいにゃあ。でも、シィナ様に殺されるにゃ。はずしたら。にゃ~。」

と肩にのっている黒猫が答えた。

「うぅ。シィナ様は怖い。やめておこ。でも、真夏に、手袋にブーツ、顔を隠すためのヴェールって暑い!熱中症で倒れるよぉ。」

「そのセリフ。買い物に行かされてからもう10度目にゃあ。もう聖域もみえてるし我慢するにゃ。」

「うん。わかってるよ。アルト。でもね。暑いものは暑いんだ。」

とふらふらと歩く少女。

「あっ!!」

「何?大きな声で」

「いいから前見るにゃって!あの子、危ないにゃ!」

50メートルぐらいさきの道路に座り込み転んだのか泣いている幼女。

車が幼女の10メートル前まで迫っている。


「仮想強化第1章 風姫の祈り 空の果てに祈る者」

少女がポツンと呟き走り出す。速い。

風を切る音の中に

ときより

「祈りは弱く、儚いけれど。それでも、私は」

などという場違いな詩が聞こえる

   

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ