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異世界戦争 デス・ファンタジー・サガ  作者: 斉藤一


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リサ視点

 私は今日、リーダーから後方待機を命じられました。いつもであれば、魔族の攻撃後にリーダーが突撃するので、私はリーダーの怪我を治すために傍に居なければなりません。なので、いつもは命の危険を感じながらもリーダーに付き添いしているのですが、今日は後方待機です。


 不思議に思いつつも敵を見ていると、いつもと様子が違います。いつもは魔法使い一人に対し、複数人の護衛がいるパーティが複数あるのですが、今日は一列に並んで来ています。

 当然、いつもはバラけるこちらの攻撃がその列に集中するのですが、どうやら真正面以外の攻撃は効果が低く、シールドを破壊できないようです。


 そして、いつもよりも護衛が生き残るせいで魔法使いが近くまで来ています。隕石の魔法は儀式魔法で、魔法陣と詠唱が必須の魔法です。昔は魔法陣を地面に描き、時間をかけて詠唱する関係上、即効性に欠け、本人も危険にさらされる魔法のため、十分に距離を取って使用する魔法でした。

 それが最近は大きな布に事前に魔法陣を描いておくことで魔法陣を描く時間を短縮しています。こちらは全力で攻撃し、敵のシールドを張る護衛を倒し、詠唱している魔法使いを止めることが必須なのですが、どうやら今回は止められなさそうです。


 相手の儀式が終わり、いつもより近いせいか、大きく見える隕石が上空へ現れました。それも複数。それを見てから、同じく後方に居た周りのパーティも騒ぎ始めています。


「おい、下がってこい!」


 大声で前のパーティへ叫びますが、それを聞く前にすでに前線の人達は逃げ始めていました。しかし、その人たちが逃げるよりも早く隕石が落下します。

 いつもの隕石であれば、前線の前方に落下し、昨日作ったアースウォールを破壊するくらいの威力です。それも、当たる場所によっては完全に破壊されず、そのまま壁として利用できるくらいで、そこを起点に前線を押し進めることができるかもしれません。


 けれど今回は、昨日作ったアースウォールを超えるくらい、こちらに近く落下しそうです。前線付近には、私のパーティメンバーが居ます。新人は隕石が落ちるかなり前に、後方へ向かっていたので助かるでしょう。リーダーは身体強化が使えるので、恐らく隕石を見てからでも逃げ延びられるはずです。


「―――ジョン!」


 ジョンは身体能力は普通です。ですが、貴重なストーンブラストに適性のある工兵です。ここで失っていい人材ではありません。代わりの人材は探してもそう居ないでしょう。

 私はすぐにジョンの救助へと向かうことにします。

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