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全てを諦めていた不運令嬢が幸せを掴むまで

作者: スズイチ


 私――シャロン・グレヴィは、物心ついた頃から不運だった。


 これまで何度も死にかけたし、ケガは日常茶飯事。関係のないケンカに巻き込まれては、最終的に私を悪者にして仲直り……なんてことは数しれず。


 そんな私を心配した両親と共に、高名な魔術師の所に相談に行ったりもしたのだが――。


「あ〜……うん、無理。体質だね、これ。まあ頑張って?」


 などと言われる始末。

 なーにが頑張ってだ。高名な魔術師さまなら何とかしてよと思うが、できないものはできないのだろうと諦める。

 せめて呪いとかなら良かったのに……。そしたら、こんな呪いをかけてくれた相手を死ぬ気で見つけ出して、これまで私の身に起こった不運を延々と聞かせたあと、全力で呪い返してあげたのに……。


「……はあ……」


 私はこのまま、一生不運と共に生きて行かなければ、ならないのだろうか。


「……考えるだけで、うんざりするわね」


 こんな体質のお陰で、誰も私に近寄ろうともしない。

 当たり前だ。私の側にいたらどんな不運に巻き込まれるか、分かったものではないのだから。


 もちろん、婚約の話など持ち上がったことも無い。私と結婚なんてしようものなら、どんな目に遭うか……誰も好き好んで不幸になどなりたくないものね。


「人生、多難過ぎる……」


 私は嘆きながらティーカップを手に取ると、ハンドルがパキンと割れて、ワンピースが紅茶まみれになる。


「……ふふっ……温くなっていたのが、せめてもの救いね」


 乾いた笑い声は、空気に溶けていった。


 ◇


 ――何もかもを諦めて過ごしていた、ある日。 


 その日も参加していたパーティーで、壁の花を決め込んでいたときのこと。


「(まあ……私と踊って何かあったら、たまったものではないでしょうしね。こんなの、いつものことですし……何てことはありません……)」


 最初のうちは、壁際で楽しそうに踊っている男女を荒んだ気持ちで眺めていたが、お腹が空いてきたので何か食べようと一歩踏み出したとき。


「――あっ、わっ!」


 ドレスの裾を踏み付けて転びそうになる。

 だが、こんなのは慣れたものなので受け身を取ろうとしたが、それよりも早く誰かに支えられて驚く。


「……へ?」


 ふわりと持ち上げられて、ゆっくりと降ろされると、何度か瞬きを繰り返す。


「大丈夫かい?」


「……え? は、はい。ありがとうごさいます……」


 お礼を言って顔を上げると、端正な顔が目に入る。艷やかな黒髪に、少し切れ長の宝石のような目を持つ美丈夫がそこには居た。


「……あ、貴方さまは……」


 私が尋ねようとしたとき……。


「きゃあああああ!!」

「危ないっ!!」


 誰かの叫び声と同時に、シャンデリアが落ちてくる。


「(まずい、避けられない――!?)」


 そう思った次の瞬間、美丈夫が私を庇うように覆いかぶさると、片手でシャンデリアを弾き飛ばした。

 ガシャン――という、とんでもない音と共にシャンデリアが床に落ちるのを見て呆然とする。


 …………は???

 いや、待って。なにこの人? 実はゴリラなの?


「……危ないなぁ。君、無事かい?」

 

「……え、ええ。――それより、貴方こそお怪我はありませんか!?」


「ああ。俺の方は問題ない」


 シャンデリアを弾き飛ばした方の腕を回す美丈夫。平気なんだ……凄いな……。

 何ともないようで、良かったけども。


「――あ。も、申し遅れました。私、シャロン・グレヴィと申します。助けていただきありがとうございます」


 私がカーテシーをすると、美丈夫の顔がぱっと明るくなる。


「君が、あの噂の不運令嬢か!」


 不名誉な名にも程があるなぁ……。


「一度会ってみたかったんだ。なんだ、可憐な女性ではないか。もっと〝不幸を身に纏っています〟みたいな感じかと思っていたよ」


「……は、はあ。ありがとうございます……?」


 思わずお礼を口にしてしまったが、これは褒められていたのだろうか……と難しい表情になってしまう。

 

 そんな私を気にすることなく、あははと笑う美丈夫。だが、すっと私に向き直ると丁寧にお辞儀をしてくれる。


「――失礼した。私はライル・ヴェイン。以後、お見知りおきを」


 爽やかに微笑むライル様に、どくんと胸が跳ねる。こんな風に私に笑いかけてくれた人なんて、ここ数年一人もいなかった。


「……あっ、あの……」

 

「危ないっ!」


 言葉の途中で引き寄せられると、分厚い胸板に抱きとめられる。


「(――な、なに!?)」


 混乱していると、パキン、カシャン、という音が聞こえてきた。


「も、申し訳ございません! すぐに片付けますので!!」


「ああ。気を付けてくれ」


 どうやら、給仕がワイングラスを落としてしまったらしい。

 ライル様が引き寄せてくれなければ、今ごろ私はワインまみれになっていたことだろう。


「危なかったな、シャロン嬢」

 

「……は、はい。ありがとうございます」

 

「君は、いつもこうなのか?」


 ライル様が、どこか好奇な目で私を見つめてくる。 


「……ええ。いつも〝こう〟です」


 私は視線を下げると、彼と距離を取る。


「なので、私の側には近寄らないのが身のためですよ。……何度も助けていただき、ありがとうございました。失礼いたします」


 家族以外の誰かと、こんなにお喋りしたのはいつ以来だろうか。

 楽しかったな……今日は来て良かった。

 そう思いながら立ち去ろうとしたとき――。


「待ってくれ」


 ライル様が、私の手を掴んできて驚く。


「……あ、あの?」

 

「君さえよければ、しばらく俺と一緒に過ごしてみないかい?」


「……は?」


 一緒に過ごす? なにを言っているの、この方。


「ダメだろうか?」


 少し肩を落とすライル様。


「……だ、ダメというか……私の話、聞いていました?」


「勿論だ。だからこそ、君と共に過ごしたいんだ」


 うっ……。眩い笑顔で、そんなこと言われてしまっては断れない。


 ――それに。


「……構いませんよ」


「そうか、感謝する!」


 今までも、こういう人は何人もいた。面白半分、好奇心、探究心……理由は人それぞれだったけれど。

 

 でも、すぐに根を上げて去って行った。命がいくつあっても足りないと。

 

 疫病神、歩く厄災、呪われた子……いろいろと言われた。まあ、彼らの言いたいことも分かるので責めるつもりはないが、正直どうしようもない人達だとは思っている。

 

 自ら興味本位でこちらに近付いておきながら、最後には吐き捨てるように非難してくるのだから、そう思われても仕方ないでしょう?


「では、次の休日に君の屋敷にお邪魔させてもらおう」


「ええ。お待ちしておりますわ」


 私は、にこりと微笑んでおく。


 ――この美丈夫も、彼らと同じなのだと思うと酷く残念だ……。私は溜め息を吐くと、今日はもう帰ることにした。


 ◇


 ――それから、ライル様は休日の度にうちの屋敷に訪れていた。


「……いい加減、嫌にならないのですか?」


「何がだい?」


 落ちてきた花瓶をキャッチしながら、ライル様が首を傾げる。


「折角の休日を、わざわざこんなことのために使わなくても……」


「俺としては、君と過ごす時間はとても楽しいのだが?」


 麗らかな春の日差しの中、私とライル様は中庭でお茶をしていた。

 彼は、メイドの運んで来てくれたお茶とお菓子を受け取ると、テーブルの上に並べてくれる。


「……変わった方ですこと」


 しばらく一緒に過ごさないか……とは言っていたが、まさか数カ月もの間、休日の度にやって来るなんて思いもしなかった。早々に来なくなるだろうと思っていたのに……。

 

 私は上がりそうになる口角を、きゅっと引き締めると焼き菓子を手に取り口に含む。


「……ゔっ……しょっぱい……」


 マドレーヌの形をした塩の塊を何とか飲み込むと、急いで紅茶を飲み干す。

 どんな失敗の仕方だと思うが、こんなことにも慣れっこだ。


「大丈夫か、シャロン嬢?」


 空になったティーカップに、お茶を注いでくれるライル様。


「こちらのは、何の問題もなく美味しかったぞ。食べるといい、ほら」


 ライル様が手に持ったクッキーを、私の口元へと差し出してくる。

 こ、このまま食べろということだろうか……? 困惑しながらも、恐る恐る口に含んだ。

 咀嚼して飲み込むと、口元に手を当てたまま、ほうと息を吐く。


「……美味しい」


「そうだろう? もっと食べるといい」


 そう言って何枚ものクッキーを差し出してくるライル様。

 いや、待って。どういう状況なの、これ?

 なんで、ライル様が手ずからクッキーを食べさせてくれているの?


 わけが分からないまま食べていたら、突然雨が降って来て今日のお茶会は解散となった。


 ◇


 ――その後も変わらず、ライル様はお休みの日にやって来てくれました。


 もちろん、その度に彼を私の不運に巻き込んでいます。

 噴水が壊れたり、蜂の大群に追いかけられたり、庭師の剪定バサミが飛んできたり……。


 ただ彼はそれらを物ともせず、乗り越えるどころか私のことまで助けてくれていた。


 噴水が壊れた時も、急いで私を逃がしてくれたあと、使用人たちと一緒に修繕したり。蜂に追いかけられた時は、私を抱えて走ると追いつかれる前に建物の中に逃げ込んだり。庭師の剪定バサミが飛んで来た時も、私に目の前で華麗にキャッチしていた。


 彼が側に居てくれることで、格段に不運を回避できている。

 間違いなく、ライル様の身体能力と危機管理能力の高さのお陰だろう。


 ――だからといって、このまま甘えているわけにはいかない。  

 休日の度に会えるのが嬉しくないといえば嘘になる。

 だが、彼だっていつかは離れて行くんだ。今のような生活をずっと送れるなんてことは、ありえないんだ……。


 ――そう。期待など、してはいけない。


 離れるのは、早い方がいい。

 私は顔を上げると、ふっと息を吐いた。


 ◇


「いつまでこんなことを、続けるのですか?」


 バルコニーでお茶をいただきながら、私は目の前に座るライル様に問いかける。

 

「いつまでとは?」


 私の問いに首を傾げるライル様。


「そもそも何のために、この屋敷に訪れるのです?」


「君に会うためだが?」


 ストレートな物言いに、ぐっと言葉に詰まる。


「……っ、言い方を変えますわね。なぜ、私なんかに会いにくるのです? どれほど不運なのかを確かめたいというのでしたら、もう十分でしょう? どうか貴重なお休みを、ご自分のためだけにお使いくださいませ」


 厭味ったらしい言い方になってしまって、唇をぎゅっと結ぶ。


「――そうだな。君の噂は、いろいろと聞いていた。歩く厄災、呪われた令嬢、死神……近くにいると必ず不運に巻き込まれる……」


「……」


「だがあの日。初めて目にした君は、そんな言葉とはほど遠い、可憐な女性にしか見えなかった。そんな君はどこか寂しそうで、何もかもを諦めているように見えて……放っておけなかったんだ」


 その言葉に、ぱっと顔を上げるとライル様と視線がかち合う。


「だから俺は、これからも君と一緒に居たいし、共に過ごして行けたらと思っている」


「……なにを、バカな……」


 そんなことをしらたら、彼の人生はどうなる? 私の碌でもない不運に巻き込まれて、台無しになるだけだ。


「……っ、同情でしたら結構ですわ。私なんかと居ては、あなたに迷惑が掛かるだけです。ですから……」


「同情などではない」


 目を合わせたまま、ハッキリと口にされて私は言葉を途中で止めてしまう。


「君は自分と居ることで、俺を不運に巻き込んでしまうのではないかと懸念しているようたが、そんな心配は無用だ。むしろ、君と居ると退屈しなくていい! 何より俺は、君が好きだから側にいるんだ」


 …………は?

 好き? 私のことを? ど、どういう意味で?

 快活に笑う、ライル様を呆然と見つめる。


「勘違いのないように伝えておくが、君と結婚したいという意味での好きだ」


「……ぁっ、……」


 真っ直ぐに言われて、動揺してしまう。


「実はもう、君のご両親には話してあるんだ」


「……え?」


「君さえ良ければ是非と言っていただけた。……勝手なことをして、すまない」


 い、いつの間に……いえ、それよりも……。


「ほ、本気なのですか? 私と結婚なんて……」


「本気だよ。――シャロン嬢、俺と結婚してほしい」


 真剣な眼差しで言われた次の瞬間、突風が起こる。


「――っ!?」


 テーブルの上の茶器やお菓子たちが舞い上がり、飛んで行きそうになる。

 私が、それを掴もうとして立ち上がった時――よろけて、手摺から落ちそうになってしまった。


「シャロン嬢!!」


 だが、それよりも早くライル様が私の手を掴み、抱き留めてくれる。


「……あ、ありがとうございます……」

 

「いや。君が無事で良かった」

 

 ほっと息を吐いた彼は、テーブルクロスを使い茶器たちを集めると、急いで室内へと運び入れてくれた。


「怪我はないか、シャロン嬢?」

 

「ええ。ございませんわ」


 ライル様は小さく頷くと、私の乱れた髪の毛を直してくれながら、こちらの目を真っ直ぐに見つめてくる。


「……それで、先ほどの返事だが」


 ――こんな素敵な方が、不幸せになるところを私は見たくない。彼には幸せでいてほしい……。

 そう思い、私は首を左右に振った。


「……やはりあなたを、私の不運に巻き込みたくはありません。私のような星の下に生まれた人間ではなく、真っ当で明るく太陽のような女性があなたにはお似合いです。私は、あなたに相応しくありません」


「理由はそれだけか? ……俺が嫌とかではなく?」


「あなたを、嫌などと思う理由がありません」


「ならば、結婚しよう!」

 

「……は?」

 

「俺が嫌なのであれば諦めるつもりだったが、君の不運が理由だというのならば絶対に諦めない」

 

「……っ……」

 

「俺は不運込みで、君を好きになったんだ!」


 笑顔で言い切るライル様を見て、私はぎゅっと拳を握りしめる。

 

「(なんて人なのよ……)」

 

 ――この方は、私の不運体質をこんなふうに受け入れてくれるんだ。


 ずっとずっと悩んできた。何で私ばかりなのだと……私だって、好きで不運体質などやっていない。怪我をすれば痛いし、遠巻きに悪口を言われれば傷付く。

 

 けど、仕方のないことなのだと思っていた。

 痛い思いをしても、怖い目に遭っても仕方ない……これが私なのだと……そういう体質なのだと。

 

 これは生まれ持ったものなんだから、諦めようって……そういう人生なんだって……。

 なのに、彼はそれをまるごと包み込もうとしてくれている。


 泣きそうになって、唇を噛みしめる。


「……シャロン嬢? 泣いているのか?」


「泣いてなどいません!」


「何か、失礼なことを言ってしまっただろうか? すまない。俺が……」


「違います! あなたは、何も悪くない! これは、私の問題なんです」


「そ、そうなのか?」

 

「……ええ。それに私、泣かないって決めているんです。泣くのは幸せになった時だって決めていて……。だから、幸せになるまで絶対に泣きません!!」


 そう、これは私が幼い頃に決めたこと。どんなに辛くても苦しくても絶対に泣かないと……例え無理だったとしても、どうせ泣くのなら、幸せになれた時だと決めていたんだ。


「……そうか。君は強いな。でも、だったら泣いてもいいんじゃないか?」


「……は?」


「君のことは俺が必ず幸せにするから、泣いてもいいんだよ?」


 そう言って両手を広げるライル様に、忘れていた記憶が蘇る。

 

 あれは、高名な魔術師とやらに相談に行ったとき――まあ頑張って……なんて、ふざけたことを言われて肩を落としていると、魔術師が言葉を続けたのだった。


『まあ運良く、その不運を相殺できるような相手に出会えればいいんだろうけど。そんな豪傑、千年に一人いるかどうか……まあ〜難しいわなぁ〜』


 私は、はっと息を呑む。


 こんなの忘れていた。千年に一人って何よ。無理に決まっているじゃない……私はそんなのに縋って生きて行くような、やわな人間じゃないって思っていた……。だからこんな言葉、遠の昔に忘れていのに……。


 震える胸に手を当てて、何とか涙を堪らえようとしたが、無駄だと気付き両手を広げてくれているライル様の胸に飛び込んだ。


「……ぅっ……ぐ……ひぐ……っ……」


 声を漏らさないように、必死に歯を食いしばる。

 そんな私の背中をライル様は、優しく叩いてくれた。


「……辛かったな」


 その言葉に何度も頷くと、私は声を殺して泣き続けた。

 

 ◇

 

 ――しばらくして。

 私はライル様の申し出を受けて、正式に婚約しました。


「本当に良いんですか? 私なんかと婚約しちゃって」


 穏やかな風の吹く午後。

 その日も、ライル様と私は中庭でお茶をしていた。

 パキン……と音がして、私の持っていたカップのハンドルが取れると、ライル様が速やかにキャッチしながら笑う。


「当然だ。何度でも言うが、俺は君がいいんだ」


「……あ、ありがとうございます。――それよりも、大丈夫ですか?」


「ああ。ほとんど空だったら問題ない。怪我もないし、濡れてもいないから安心してくれ」


「……良かったです」


 ほっと胸を撫で下ろす。私を庇って彼が怪我をした姿を見たことは無かったが、それでも心配は心配だ。

 

「(ライル様に何かあるくらいなら、私は……)」

 

 そんなことを考えて、視線を下げていると、そっと手を重ねられる。


「――また何か余計なことを、考えてはいないか?」


「…………」


「俺は何があろうと君の側にいるし、君と共に幸せになる。……絶対だ」


 力強い眼差しに、胸がきゅっとなる。

 

「そうですわね。あなたは、千年に一人の豪傑ですもの」


「……千年? 豪傑……?」


「こちらの話ですわ」


 クスクスと笑っていると、ぶわっと風が起こり庭園の花びらが辺りに舞い上がった。


「――ははっ、綺麗だな。妖精たちが戯れているみたいだ」


 私ならいつもの不運で風が起こり、髪が乱れて折角の花たちが散ってしまったことを、悲しんでいたと思う。


「……あなたは、そんなふうに受け取れるのですね」


 私が、ふふっと笑うと彼も目を細めて笑ってくれる。


「君の笑顔はいいな。ずっと見ていたい」


「ずっと見ていられますよ。あなたが側に居てくれる限り」


 その言葉にライル様が大きく笑うと、私も微笑む。

 この時間が永遠に続くことを願いながら、私たちは笑い合うのだった。



 ◇おわり◇


 

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