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自分の性癖を詰め込んだキャラのいる世界に転生してしまいました  作者: 焼きそばこっこ


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6/10

この愚図共がぁ!そんなお前らに2つも選択肢を作ってやった!戦場で死ぬか!今ここで死ぬか!(※ヒロインです)

 ノヴァの言っていた通り、グレーダスでの戦は1時間で終わった。

想像以上にギルド兵達は強いらしく、1人として息を切らしていない。


「戦績は。」

 ノヴァが労いの言葉もなしに、直球に聞く。


「第1部隊130。死者なし」「第2部隊50。死者なし」「第3部隊293。死者1」________


 部隊で取った首の合計と、部隊の損害を淡々と述べる。


 「だ、第6部隊、42。死者…3」


 おや。最後の部隊の戦績が著しく悪い。また、勝手に口が動いた。


 「この愚図共がぁ!そんなお前らに2つも選択肢を作ってやった!戦場で死ぬか!今ここで死ぬか!」


「「「「「「「戦場で死にます!!!」」」」」」」


「よし!もし、次の戦が終わった後に第6部隊の1人でも残ってみろ!私が直々に首を刎ねてやろう!さぁ!次の戦場へ行くぞ!」


 *****


 フィリアでの戦いが始まった。戦況を見ていると、確かに敵との戦力差が10倍にも及んでいて、数の暴力に、ギルドの精鋭達も苦戦しているようだった。


「ノヴァ。出なさい。」

「……」

 ノヴァの返事がない。

 先ほどの戦で、兵達は確かに疲れた様子は見せていなかったものの、確実に疲労は蓄積している。その上で勝率は1%。負けるわけにはいかない。最終兵器が必要なのだ。

「行け、と言っている。」2度目の命令に、ノヴァは大人しく 

「了解。」

 と、戦場へと出ていった。


 お得意の氷魔法で次々と敵の首を切り落としていく。

 戦場一帯が赤色に染まる中、真っ白なスーツに返り血の一つも浴びないノヴァは、戦場から少し離れた山の上からもよく目立っていた。





「…あれ?」

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