プロローグ
初めての小説です。温かい目線で読んで頂けると嬉しいてす。
焼けた鉄の匂いが、肺の奥を焦がす。
何日も寝ずに炉の前に立ち続け、槌を振るい続けた。
だが剛の腕から生まれるのは、どれも凡庸な刀ばかり。
「……もっと、強いものを……」
無理を重ね、ついに体は限界を迎えた。
彼《鏡山 剛》は 炉の前で崩れ落ちる視界の中、彼の最後の言葉はただ一つ。
「……武器を……完成させたかった……」
そして気づけば神の前に立ち、転生を告げられる。
――「次の生でこそ、汝の理想を打ち鍛えよ」と。
剛は言葉もなく頷いた。
神は続ける。
「ならば次の生では、己の手で世界を越える武具を作るがよい。汝に、ハイヒューマンの器を与えよう」
その瞬間、剛の体は光に包まれ、前世の限界を超えた力が流れ込む。
魔力の流れ、身体能力、鍛冶スキル――すべてが異次元の水準へと拡張された。
神の声が響いた。
「汝の冒険には、伴走する者を一人選ぶことができる。戦闘も、知識も、己の力を補う存在だ」
剛の前に、四人の女性が浮かび上がる。
●セレナ・エルフォリア（ハイエルフ）
主人公と同等の魔力で戦場を共にできる戦闘の才女。
●エリシア・フォルスター（人間／錬金術師）
魔法・錬金術で武具や戦闘をサポートします。理論派で知的。
●イザベル・ド・ラングレー（人間／裁縫師）
防具製作・修理に優れ、チームの支え役。姉御肌。
●カタリナ・ヴァイス（人間／料理人）
強化料理で戦闘支援、快活で明るいムードメーカー。
神の声は告げる。
「一度選んだ者は、冒険の間、常に汝の伴侶となる。共に生き、共に戦う」
剛は深呼吸し、手を伸ばす――
[選択肢]
「……セレナ・エルフォリア」
「……エリシア・フォルスター」
「……イザベル・ド・ラングレー」
「……カタリナ・ヴァイス」
剛が手を伸ばした瞬間、選ばれた女性が微笑む。
「……これで、俺は……」
そう呟いた剛の目に映ったのは、遠く広がる大地、未踏の森、そして巨大な洞窟。
「……強い武器を作るためなら、どこまでも行ける」
彼は小さく拳を握り、冒険者としての第一歩を踏み出した。
こここうした方が良いとかあったコメントください。
ちなみに他に二つ書いているので投稿頻度は遅めです。
