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平井のエッセイ・日常系とか旅行記とか

桔梗の花が見頃ですえ。

作者: 平井敦史

 桔梗(ききょう)はキキョウ科の多年草で、6~9月に星形をした青紫色の花を咲かせます。

 花言葉は「永遠の愛」「変わらぬ愛」「気品」「誠実」。


 というわけで、そろそろ桔梗の花も開き始める季節。休みの日にちょいと京都へ行ってまいりました(2022年6月29日)。

 何せ関西在住ですので。割と気軽に行けたりします。


 まずはJR京都駅経由でJR奈良線東福寺(とうふくじ)駅へ。

 東福寺(とうふくじ)というと、京都を代表する紅葉の名所の一つですが、青いもみじも乙なもの。

挿絵(By みてみん)


 臥雲橋(がうんきょう)を渡り、最初の目的地、天得院(てんとくいん)に到着です。


 ここは東福寺の塔頭(たっちゅう)の一つ。毎年、桔梗の花が咲く初夏の時期と、紅葉が美しい秋の時期のみ、特別拝観を実施されています。それ以外の時期は拝観できませんのでご注意を。

 安土桃山(あずちももやま)時代の作庭とされる枯山水の庭に、桔梗の可憐な花が咲き誇ります。

挿絵(By みてみん)

 今年(2022年)の初夏の特別拝観は、6月25日から7月18日までだそうです。



 東福寺駅前で昼食を摂った後、京阪電車(おけいはん)に乗って出町柳(でまちやなぎ)駅へ。

 電車を降りたら鴨川(かもがわ)を渡り、廬山寺(ろざんじ)へ。

(「ろざんじ」の「ろ」の字は「盧」にさらにまだれ(广)が付きます。端末によっては表示されないかもしれないので念のため)


 あらためて地図で確認すると、京阪神宮丸太町(じんぐうまるたまち)駅とのちょうど中間あたりに位置していたので、そちらで降りても良かったかも……。


 廬山寺は、かの源氏物語の作者、紫式部(むらさきしきぶ)が生まれ育ち、結婚生活も送ったという邸宅の跡地に建てられたのだとか。

 正確に言うと、元々は別の場所にあったお寺が、豊臣秀吉によって天正年間(1573~1593)に現在地に移されたのだそうです。


 紫式部にちなみ、「源氏庭」と呼ばれている枯山水の庭園。もちろん、彼女が目にすることはなかったわけですが、何だか平安の(おもむき)が感じられます(気のせいです)。

挿絵(By みてみん)

 アップの写真も載せておきましょう。はい。

挿絵(By みてみん)


 ちょっと我儘を言うなら、あまりに天気が良すぎたかも。多少曇り空か、何なら小雨がぱらつくぐらいの方が、より風情があったでしょう。

 まあ、傘を差して訪れるのは億劫(おっくう)なので、ほんと我儘なんですけどね。



 その後は、和菓子を買い込んで鴨川を眺めながら優雅なひと時を過ごしました。

 う~ん、至福。

挿絵(By みてみん)

 と言っても、実際にその場で食べたのは豆餅だけで、水無月(みなづき)(ういろう)は持って帰って冷蔵庫で冷やしてから食べたんですけどね(笑)。



 実を言うと、今回そもそもの発端は、某アニメを観て「京都に和菓子を食べに行こう」と思い立ったことだったんですね。

 そこから、「やっぱり下鴨のあたりかな」⇒「下鴨神社は何度か流鏑馬(やぶさめ)を観に行ったことがあるし、他に何かあるかな」⇒「廬山寺? なるほど、桔梗で有名なのか」⇒「他に桔梗で有名なところというと……」といった流れで決定しました。



 なお、他に京都市内で桔梗の名所というと、智積院(ちしゃくいん)晴明(せいめい)神社(じんじゃ)などが有名なようです。

 安倍晴明(あべのせいめい)の紋として知られる五芒星(ごぼうせい)は、元々は陰陽五行説に由来しているようですが、その形から、晴明(せいめい)桔梗(ききょう)とも呼ばれているのだとか。

 ご興味のある方はそちらへもどうぞおこしやす。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 京都は何度か行く機会がありましたが、やはり趣のある街ですね。 枯山水の庭園はこういう庭いいなぁと憧れてしまいます。 桔梗の花、美しいですね。 この暑さにも負けず、堂々と咲いています。 (少…
[良い点]  京都。いいですね! [気になる点]  もしかして『出町ふたば』ですか?
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