表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】陰キャデブな社畜、知らぬ間に美少女VTuberを救う。   作者: カミトイチ《SSSランクダンジョン〜コミック⑥巻発売中!》


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/113

配信 3. ある日の白雪ましろの配信 (白雪視点)

 



 ベッドの掛け布団をのけると、そこにはうずくまり親指をちゅうちゅうとすっている幼女がいた。


『......』


 《――

 《ロリータッ

 《幼女やんけ

 《可愛い

 《すやっすややな

 《え、なんで無言?

 《なんか言えしww

 《どしたw

 《――


『え、ヤバいくそ可愛いんだけど』


 《――

 《おいw

 《くそて

 《くそいうなしww

 《可愛いけども

 《確かに

 《可愛いな

 《――


 次元の狭間から逃げてきたのだろうか?幼女と幼女化された町の人々はやつらに拐われているハズだ。

 しかし、物凄く可愛い。絹を思わせる艶やかな白い髪と、ふにふにした赤ちゃんのように柔らかそうな頬っぺた。

 これはイイ幼女だ......ゴクリ。


『おこしてみようか。 ここに寝かせとくのも危ないし......おーい』


 寝ている幼女にはターゲットがあう。つまり、話しかけられるみたいなので、話しかけてみた。


『ふにぁ? ......お姉ちゃんだれ、あれ? ここ、どこ』


 幼女は、目を擦りながらむくりとおき、ベッドの上で座った。


 《――

 《やべーーーー!!!

 《これは可愛い

 《ゲームの気持ち悪さと可愛さの高低さよw

 《これは拐われるわ

 《俺が連れて帰る。心配するな

 《――


『いや、私のだ! 渡さねーぞ!!』


 次へと会話を進める。すると選択肢がでてきた。


 ⇒みんなを助けにきたんだ。

  ここは危険だいこう。

  俺の妹にならないか?












  みんなを助けにきたんだ。

  ここは危険だいこう。

 ⇒俺の妹にならないか?


 カチッ


 《――

 《ノータイムww

 《おいw

 《オイwwwww

 《www

 《ちょwww

 《一択やな

 《おまw

 《条件反射の域

 《wwww

 《くそわろ

 《デスヨネー

 《もう少し考えてww

 《オイww

 《この神速の選択俺でなきゃ見逃すね

 《wwwwwww

 《――


『はい、これで私の妹けって~い! おまえたち、手を出せばこの弾をぶちこむからな』


 手にもってる銃をリスナーにつきつける様に、画面へ向ける。しきりに構えたりして威嚇。


 《――

 《おいw

 《貴重な弾やぞ

 《おういいぞ撃てや!!

 《www

 《なんでww

 《ちょw動きがうけるww

 《wwwwww

 《いいぞ撃って。ここだ良く狙え(ドM)

 《やめろw

 《弾少ない言うとろーに!w

 《――



 それからいくつかの弾や回復アイテムのミントを回収し、家を出た。

 探索中、妹にした幼女はあまり喋ってはくれなかった。しかしそれでも可愛すぎる妹が故に、しきりに話しかけようとする私にリスナーはその都度「いいから進め」だとか、「配信時間おわるぞ」とかそう言い糾弾した。フッ、嫉妬しやがって、おまえたち......ざまぁ!


『フッ......おまえたち、嫉妬しやがって......ざまあ。 ――え、あっ』


 《――

 《おいww

 《ざまあ!?

 《口に出てんぞw

 《いやwwww

 《www

 《オイwww

 《そういうとこやぞ

 《心の声隠してもろて

 《あww

 《ちょwwww

 《www

 《――


『あ、あ、何でもないっす! 行こうか~』



 豪邸を目指し歩いていると、金網がはられて先へ進めない事に気がつく。迂回しようとしても、必ずこの金網に阻まれていた。


『これは......どうするんじゃ? ん? しかも扉すらないし』


 うーん、と私は頭を悩ます。


 リスナーさんも皆ネタバレには触れない範囲であーだこーだと、一緒に考えてくれてる。いや、ネタバレされてるんかもだけど、正解がわからかないから、わからない。

 でも、チャット欄が若干荒れ始めた所をみるに......うん、ネタバレあったんだろね。私にはわからんけど。


『おっけーおっけー、落ち着きなおまえたち。 小さな子供がおるんや、我妹がこわがっちゃうだろ』


 カチャカチャとまたリスナーへ銃を向けたりする。


 《――

 《いやおまえがww

 《ましろが怖い

 《どの口がw

 《お前のが怖いわ!

 《やめw

 《教育に悪いからやめて

 《――


 よし、これで多少は空気リセットできたでしょ。おーけーおーけー!

 ていうか、そろそろ配信終わらないとな~。近場のセーブポイントは......あそこか。


 そこにある公衆トイレにセーブポイントである、おまるがあった気がする。

 ちなみになぜ、セーブポイントがおまるなのかは誰も知らないし、聞くことは許されない。暗黙の了解である。


 いろんな意味で怖いゲームだよ、本当に。


『って、え?』



 しかし、公衆トイレへ向かい歩きだし、徐々に近づくにつれ異変に気がつき始める。


 トイレから見えてるものがあった。こちらをじーっと見つめてる。光のないギョロギョロした目玉、見ただけで臭うと判断のつく甲殻。



 いつか館でであったあの怪物が、トイレから半身になってこちらを待ち伏せていた。




『......』


 《――

 《黙ったw

 《wwww

 《こわww

 《いるーwww

 《ましろがだまったw

 《あれは何もいえん

 《www

 《――



 果たしてましろはセーブをして、無事配信を終える事ができるのか。


 ※続く!





【とても大切なお知らせ】

少しでも面白い、先が気になる!続きはよ!と思って頂けたら、下にある☆☆☆☆☆を★★★★★にして応援していただけるととてつもなく励みになり執筆へのやる気につながります。ブクマもすごくモチベになるので、よろしくお願いします!

皆様、いつも読んでくれてありがとうございます!ブクマ、評価、本当に感謝してます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ