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【完結】陰キャデブな社畜、知らぬ間に美少女VTuberを救う。   作者: カミトイチ《SSSランクダンジョン〜コミック⑥巻発売中!》


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29.音色

 


 金見さん家で夕飯をご馳走になったあと、ご両親に「あ、そーだ、今日泊まってけば?」と言われた。

 俺は、いやなんで友達に宿泊すすめるように言ってるの!?今日あったばかりだよね!?とツッコミをいれそうになってしまう。


 娘さんいるのに会ったばかりの男を泊めようとするなよ......金見さんが心配になってきた。


 まあ、そんなこんなで早々に金見家を撤退し、帰宅したのだった。時計は23時36分。一応、真城さんに連絡いれとくか......。


『ただいま~。 お疲れ様、寝てるかな?』


 ~2秒~


『お帰りいいいい!! 遅くまでお疲れ様~!! 話せる??』


 はやっ!


『おお、真城さん起きてた! 話せるよ~』

『む、起きてたらダメなんかっ? おおん? 通話、かけるよん~』


 コールされスマホの画面をスワイプ。


「あ、いや、別に悪いなんて言ってないぞ......すまん」

『あはは、別に本気で言ってないし~。 冗談だよ!』


 彼女の声を聞くと、自然と頬がゆるむ。心が落ち着く。


「冗談か、良かった~。 あ、そうだ、お昼の配信どうだった?」

『あー、配信ね。 大成功! スパチャたくさんいただいてしまったよ、ありがたし!』

「そっか、それは良かった」

『なんかごめんね、心配たくさんかけて......』

「いんや。 良かったよ、普通に配信できるようになって」

『うん。 本当、ありがとう......葉月さんのお陰でまた生配信できるようになったよ』



 ――あの日。


 真城(妹)さんがお兄さんとケンカした日。俺は酔いつぶれたお兄さんを公園で発見し、駆けつけた彼女と共に家へ連れ帰る事に成功した。

 けれど、その時の俺は「もて余したわがままボディ」と「特盛もっさりヘアー」その他諸々の劣等感から、自分が葉月だと彼女へあかせなかった。自分と兄妹ふたりを比較し、ネガティブマックスハートになってしまったのだ。


 そして、家に帰った俺は真城(妹)さんからお兄さんを家に連れ戻せたと連絡をうけた。その時に公園で真城(兄)本人から聞いた話をオブラートに包みながら真城(妹)さんへ話した。

 するとお兄さんの家出もあって、心情の変化があったのかすんなり俺の話を聞いてくれた。




『あの時、葉月さんからお兄ちゃんの話を聞けたから......また頑張ろうって思えた』

「俺も一応長男だからね、気持ちはわかるから」

『うん、私......もっともっと頑張る』


 彼女が生配信を再開すると、再び登録者数を獲得し始めついには180万人に達した。おそらくまだまだ伸びるだろう、彼女のポテンシャルはこんなもんじゃない......最近の生配信で俺はそう感じた。


『そういえば、葉月さんのほうは? あの話はどうなったの?』


 あの話、それは


「書籍化の話?」

『そーそー! 前に4社から話きてるって言ってたでしょ? 決めたの?』

「うーん、まだ......」

『まあ、そっか。 大事な事だから、よく考えないとだよね......アニメで早くみたいけど』

「アニメ!? 気が早いなぁ」

『だって、すっごい面白いし。 絶対アニメにもなると思うんだよね~』

「あはは、ありがとう。 そうなるように頑張るよ」



 今、俺の作品のブクマは、23839。



『ラストファンタジア ~ノアの旅~』 作者 noranuko


 ブックマーク、23839件。

 感想、412件。

 レビュー、16件。

 総合評価、118932pt。

 評価ポイント、71254pt。



 書籍化打診、6社。




 ......うーん、迷う。嬉しいけれど。


 6社中4社は俺が重要視している書籍のコミカライズが視野に入ってると言ってた。と、なれば、ここは思い切って......最初に話をくれたところかな。


 アニメに......なると良いなぁ。大きすぎる夢かもしれないけど、なったら嬉しい。



『あ、そうだ! 怪物狩人さ、手伝って欲しいモンスターいるんだよね。 良いかな』

「いいよ、何やる?」

『ロージャン! 金ぴかゴリラ』

「あれ、強いやつか! やれるかな」

『何をいってるんですかぁ、葉月さん何回かソロで狩ってるでしょ? 謙遜しないでよ』

「運が良かっただけだよ。 まあ、いいや、行こうか!」

『はーい!』


 頼ってくれるの、嬉しいな......明日、寝不足決定だけども。






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