表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】陰キャデブな社畜、知らぬ間に美少女VTuberを救う。   作者: カミトイチ《SSSランクダンジョン〜コミック⑥巻発売中!》


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/113

ざまぁ2.コンビニと槙村くん (22話の槙村視点)

 


「ふぁーあ......ねみぃ」


 目を擦りながら近場のコンビニへと歩く。俺の家から近いコンビニは三軒あるが、この一番近い徒歩三分でつくコンビニがお気に入りだ。

 何故ならこの店、美人が多い。そう、美人が多いのだ。それだけで行く価値がある。夕方はJK、夜中はJD、そして休日祝日には一日中そのどちらかがシフトで入っている事が多い(槙村調べ)。


 この時間であれば、俺のイチオシJDの七平 彩ちゃんがおそらくバイトに来ているはず。なぜわかるかって?通い詰めてそのシフトの傾向をつかんだのよ!だいたいこの日あたりはこの子がバイトくるな~って感じに。


 ちなみに俺のイチオシ彩ちゃんはこの近所の大学生で、実家暮らし、三人家族、犬が一匹、歌が得意でさらにダンスも好きらしい。え、なんで知ってるかって?コンビニで他のバイトと会話していたのを聞いていたからな。


 いや、それストーカーなんじゃないのって言いたいんよな?わかるよ。でも大丈夫。だって、彼女も俺の事、多分好きなんだと思うんだよな。


 ――コンビニの自動ドアがあき、入店。それと同時に客の来店を知らせる入店音が鳴る。


 えーと、あ......彩ちゃんいた!イケメンスマイル!にこっと彩ちゃんへ笑顔をプレゼント。


 彼女はそれに気がつくと驚きパタパタと事務室へ入っていった。


 これだよ、これ。最近じゃ俺を意識しちゃうのか避けられちゃうんだよな。もうこれ好き確定だよな~。

 てか、こんなイケメン相手だから恥ずかしくなっちゃうのはわかるけど、んー、そんなんじゃ彼氏いつまでも出来ないぞ?まあ、相手が俺だから理解してやれるけどね。大丈夫だよ、待ってるから......お前が一歩でも歩み寄ってくれたら俺は優しく包んであげるよ。イケメンだからな。感謝しろよ?この巡り合わせと、この槙村様に。


 って、ん、店員の男がこっちに来る?


「あ、あの、ちょっとよろしいでしょうか......」


 いやおどおどし過ぎでしょ。新人か?残念だけど俺男は覚えらんねーんだよな。誰お前。

 ここはマウンティングしてわからせとくか。


「いや、良いけどさ、こっち客だからね。 客である俺の時間をつかわせるって、それなりの要件なんだよな?」

「すみません、では......お客様、その」

「おう、なんだよ? さっさと言えや」


「ウチのバイトの子達に話しかけるのをやめてもらえませんか」


 ......は?どゆこと?意味わからん。


「何いってんだお前」

「すみません、しかし業務に支障がでていて、ウチの子達が仕事に集中する事が出来ないんです......」

「あほかおめー? そんなん仕事の内だろ、客の話きくとか。 俺だってめんどくせー話でも客(美女)相手なら時間割くぞ。 それ、ふつーだから、社会人の常識! もういいか?」

「あー、いや......えっとそうじゃなく......彼女らがちょっと怖がっていまして」


 マジで何いってんのこいつ?もしかしてこいつ......あ、彩ちゃん狙ってるのか?だから話されたらまずいって、そういう事か!

 ははーん。残念だったなぁ小僧、俺と彩ちゃんは相思相愛、彼女の挙動一つで何を考えどうして欲しいかわかるレベルなんだよ。


 さっきも恥ずかしくて事務室へひっこんだ気持ちを理解できたし、更には今、彼女はこう考えてるだろう。


『あ、いつものイケメンさんがきたのに......恥ずかしくて逃げちゃった、ばかばか、あたしのばかー! どうしよう、またいつもみたいにあの人とお話して、彼の超絶イケメンなお顔を目に焼き付けたいのに......! あ、え? あのクソ店員......イケメンさんに何ホラ吹いてんの!? ふざけんな!! あたしは好きで勇気がなくて逃げちゃっただけなのに、勘違い男きもいんですけど!! ああ、どうしよう、イケメンさん帰っちゃう......お願い、どうかこの囚われの姫を助け出して勇者様ッ!』



「――わかった!! 今助けるぞ、姫!!!」


「何が!? 姫? どゆこと!?」

「どけこら!!」


 邪魔する男店員を押し退け、彼女、囚われの姫を救いに事務室へと向かう。しかし――


「行かせない! あんた、これ、わかってるんですか、何してるのか!」

「ああ、わかってるよ......わかってねーのはおめーだ!! この俺の愛と絆の重みをよォオオオオ!!!?」


 ガッと男店員の足をはらい投げ飛ばす。しかし俺は紳士でもある。ケガはしないように地べたへ直撃しないよう、勢いを殺し転がしてやった(さすがにケガさせたらヤバそう)。


 その時、男店員が叫んだ。


「け、警察を呼べーーーーー!!!」


 えっっっっっっ!!!!!!????


 その言葉を聞いた瞬間、俺の体は事務室から出口へと進路を変え、一目散に走り出す。

 その時、出口でタバコを吸っていた男にぶち当たった。


「――てめ、まてコラァ!!!」


 ひぃっ!!?怖いいいい!!!


 そして槙村は夜の闇夜を駆ける!長い夜が始まった。





 ※続きます。





【とても大切なお知らせ】

皆様に応援していただいて、現在、日間現実恋愛1位です、本当にありがとうございます!心から感謝していますm(__)m

そして、これからも頑張っていきたいので、よろしければ引き続き評価、応援していただけると凄く嬉しいです!評価欄は広告の下にあります。

☆☆☆☆☆を★★★★★にして応援していただけると執筆へのやる気に繋がります。

読者の皆様いつも読んでいただきありがとうございます。後書き長々と申し訳ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ