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深海の晴天

足首に

海草が絡まる


海底が

呼んでいる


重力は

何故こんなに作用する

心にまで


光が

遠くなる


晴天のルクスは

いくつだったか


青かぶり

レトロ

セピア

モノクロ


深海の

無明(むみょう)


感じるのは

重力と

僅かな浮力


吐くのを惜しんだ肺の空気が

主張する浮力


海草は

きっかけに過ぎない


涯まで沈んだのは

重力に

心を委ねたから


手も

足も

動かすことを()めたから


深海の

静けさのなか

目を開けたまま見る夢は

晴天のルクスより

ずっと眩しいから


そして時折

肺のなかの空気を

思い出す


喉を

声を


吐き出す息と

吸い込む空気を

思い出す


重力に

抗う浮力は

意識を乱し


深海の夢に

晴天の幻が紛れ込む

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