詐欺師の村での出会い
そして日が沈む頃村に到着した…
「村長を呼んできますね!」
とアルはそういって村の奥へと行った。
そして少しすると老いた爺と一緒にアルが戻ってきた。
「どうも。儂がこの村の村長をしているリベル・ミソットです。」
「私はセレス・トレインです。先程森で迷っているところをアルフレッドさんに助けてもらいました。」
「そうか。事情はアルから簡単に聞いておる。災難だったな…
あの森はこの村の住人だったらある程度道を把握しているが初めて来た人だと森に入ると木が生い茂っていて数時間経てば、
北も南もわからなくなるようなとこでね。」
「今日はこの村でゆっくりしていくとよい。丁度、息子が最近王都に出稼ぎに行って今は空いている家があるからその一つをかそう。」
「わざわざありがとうございます。」
そういって村長に空いている家を案内してもらった。
「今日は長い旅路で疲れだだろう。だから儂が飯を持ってきてやろう。だが飯を用意できるのは今日と明日まじゃよ。それ以降は自分で飯とか探してきな。」
とリベル村長が言った。
俺はそれに対して軽く会釈をした。
「今日は色々あったから明日魔法のことを教えますね!」
とアルは元気に言って家へと帰っていった。
(はあ、今日は色々なことがあったな。軽く状況整理と、持ち物の確認でもするか。)と言って軽く自分の持ち物を確認した。
確認すると自分は日本円を5000円ぐらい、服装は日本でのまま、カバンがありその中には変声機、護身用のナイフ、スタンガンがあった。
(ふむ。持ち物は買い物に行った時と同じ持ち物か。
それでだ。今の状況を整理すると…俺はおそらく日本で死んでしまったのだろう…そして転生したという感じか…?クソっせっかくあんなに稼いだのにそれもつかの間とは…)
とトレインは思いった。
その晩は疲れのせいだろうか深い眠りについた…