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ミッドガルフ貿易国の問題

 ご飯はとても美味しかったです。

 ガラン王国では取れたての食材の料理でしたが、ここでは基本的に商人から購入した食材の料理だそうです。

 肉がメインの料理にシャムロエは目を輝かせて食べていました。


「やっぱり体力と肉は関係しているのですか?」

「ぶっ飛ばすわよ?」

「レイジを睨んだときと同じ目をしないでください。本当に怖いですよ」

「ダメですよトスカ様。女性というのは繊細なのです」


 エプロン姿でも布のグルグル巻きは変わらないのですね。エプロンの意味があるのでしょうか。


「……まさか、ここでパムレットを食べれるとは思わなかった」


 マオもマオで食後のお菓子にパムレットを出されて感動していました。


「ガラン王国とは少し異なりますが、ミッドガルフに店があるので購入してきました」

「でも銀貨二枚ですよね?」


「いえ? 銅貨二枚ですよ?」


「物価に差がありすぎませんか!」


 百分の一っておかしいですよ!


「ガラン王国ではゼイキンが高かったので銀貨二枚だったのですよ。今では徐々に値段も下がっていますよ」

「そ、そういうことなのですね」


 ほっと一息です。以前のガラン王国感覚で物事を考えてはいけませんね。


「……この幸せの味が銅貨二枚。これはパムレットの服が作れる」

「マオ、それはベトベトして歩きにくいんじゃないかしら?」

「……シャムロエもお腹が空いたらマオの服を食べれば良い。そうすれば全員が幸せになれる」

「あはは、もし作れたら……ね?」


 一体何の会話をしているのですか。


「さて、本題です。この国では一つ大きな問題を抱えています」

「それって僕達が解決しないといけないのですか?」

「はい」

「何故ですか?」

「シャムロエ様は強いです。マオ様も強いです。ト……以上の事から是非ともワタチから依頼したいのです」


 今僕の名前が出かかったのに止めた理由を教えて欲しいです。いや、やっぱり聞きたくないです!


「……トスカ。時に人生は理不尽の塊で出来ている。今がそう」

「悲しい目で僕を見ないでください!」


 マオは基本無表情なので、さらに突き刺さります。


「この国の問題というのは、前回と似ていますが、王様絡みです」

「王が?」

「はい」


 そして、フーリエは僕達に言いました。

 何故それを僕達に言ったのか、きっとこの先しばらく答えには辿りつかないでしょう。


「ミッドガルフ王は鉱石の独占を企んで、大陸中の国に戦争を仕掛けようとしています!」

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