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精霊の心-4-

タイムリーで追って読んでくださっている方はお久しぶりです。

一か月で二つ投稿するのは初めてですね!ペースをこのまま上げて行けたら良いですけど!!

ちなみに前回の前書きに書いたアクションパートですが......今回もありません!申し訳ないです。一応これアクションがメインの作品になるはずなんですが......^^;

まあ文字数はまだまだなので!(前回も言った)

今回は書きながら作者が萌えるパートでした!今回のパートで萌えた方とは美味い酒が飲めそうですね~!


*家族会議





 柚斗宅のリビングでは新たにぶかぶかのジャージのズボンを履いた胡桃、それから柚斗と結那の3人はテレビの前に敷かれた茶色のカーペットの上に置かれた背の低いテーブルを囲い、結那はテレビと向かい合う形でソファに座り、柚斗と胡桃はお互いが向かい合う形でカーペットの上に正座していた。


「で、この子はどこで拾ってきたの?」


 結那は口調を強めて柚斗に問う。この子というのはもちろん胡桃の事だ。


 ここは適当に公園とでも言おうか。そう考えた柚斗だったが、結那に対して嘘をつくのは得策ではない。彼女なら下手な嘘なんてすぐに気付いてしまうし、家族には嘘をつくなと母親代わりの()()()によく言われていた。


「実を言うとな、分からないんだ」


「ふーん、わからないって?」


 結那は怒鳴るわけでもなく腕を組み、話を聞く。柚斗も結那と目を合わせ、真面目に答える。


「一言で表すと、起きたら隣に居た。で、あってるよな胡桃?」


 急に会話を振られた胡桃は少し動揺しつつも頷いた。更に柚斗は結那に重要な事を伝える。


「あと胡桃はな、どうやら記憶喪失っぽいんだ。だからどうしてここに居るのか本人にもわからないんだよ」


 それを聞いた結那はしばらく胡桃を見つめたかと思うと、無言でソファから立ち上がり胡桃の前で正座をして、優しく頭を撫でた。


「別にあなたを追い出そうとかそういうことではないの。ただうちの学園って普通じゃないから、何か変なことに巻き込まれるんじゃないかと思って警戒しちゃっただけだよ!」


「なーんだそういうことか、てっきり取って食うのかと……」


 柚斗が冗談を言うと結那は引き攣った笑みを浮かべながら「ぶん殴るわよ?」と柚斗の頬をつねりつつ額を密着させる。


 その光景を見ていた胡桃から思わず笑みがこぼれる。それに気づいて2人が胡桃を見る。


「おにいちゃんとおねえちゃんはとってもなかよしなんだね!」


 胡桃は満面の笑みだった。それはこの場の誰よりも純粋な感情を表しているようだった。


 胡桃を見て、「うおっまぶしっ!」となっていた柚斗と結那だったが、ここで結那は胡桃の後ろに見える時計に気がつく。


「あ、そろそろ学園に向かわないとダメじゃない?」


 結那に言われて柚斗も時間を確認した。今時計は8時40分を指していて、秒針は止まらず動き続けている。学生寮(ここ)から学園までは歩いて約10分ほどで着く。そのため遅刻の心配はないが、問題は胡桃をどうするかだ。


 結那にはたかれる前は、岡のところに連れて行って相談をしてみようと思っていたのだが、考えてみると今の服装で連れ歩くのは色々と大変だ。色々と。


 すると何か悩んでいるのを感じ取ってか、結那は1つ提案をする。


「ねえ柚斗、この子……胡桃だっけ?とりあえず岡先生のところに連れて行ってみない?」


「俺もそう考えていたんだけど、これでもかって感じで裾が余ってるジャージのまま外に出すのもな……」


 結那は立ち上がると、一緒に胡桃を抱きかかえて言う。


「私、丁度いい服持ってるかも」


 柚斗はどんな服か想像つかなかったが、服に関しては同じ女の子の結那が適役だろうと思い、そのまま任せることにした。


「じゃあ胡桃の服は結那に任せるよ。あと20分で新クラスの教室に着かないとまずいけど間に合うか?」


 結那は胡桃を抱えたまま玄関へ行き、こげ茶のローファーを履きながら言った。


「10分以内に終わらせるー!」


 そう言うと足早(あしばや)に隣の結那宅へ入っていく音が聞こえた。


 一人残された柚斗は何をしてようか考え、とりあえず岡に用事がある事を携帯端末に入っているSNSアプリで連絡しておく事にした。


 それから約7分後、柚斗宅の呼び鈴がなった。どうやら準備が出来たらしいので、スクール鞄を右手に持って黒いローファーを履いてドアを開ける。


「じゃーん!丁度いいと思わない?」


 先にドアから見えた結那は自慢げに胸を張っている。更にドアを開けるとそこに胡桃は居た。


「にあってる、かな?」


 少し恥ずかしそうに頬を赤く染めながら結那に結いてもらったであろうツインテールを小さく揺らしながら少し(うつむ)き、上目遣(うわめづか)いで柚斗を見ている。


 その表情にドキッとしてしまう柚斗だったが、着ている服にも驚く。


「それ、もしかして結那が中等部で着ていた制服か?」


「そう!学園に行くわけだし着なくなるものだったらまさにうってつけなわけよ!」


 これは確かに名案だ。これなら服装のせいで変に目立つことも無いだろう。


(しかし胡桃のやつ、落ち着いてみるとかなり可愛いな……)


 結那に負けず劣らずの綺麗な黒髪に澄んだ青……というより蒼い目、実際の年齢こそ分からないが、仙王学園(うち)で言うと中等部1年くらいだろう。その容姿で純粋な表情をされたら……男女問わず誰でも気になってしまうだろう。


「こ~ら、見惚れるなー!」


 結那に怒られてしまった。確かに今は見惚れている場合ではない。そろそろ学園へ向かわないと時間が迫っている。


 柚斗は一度深呼吸をしてからドアを閉める。


「よし、行くか!」


 柚斗と結那の間に胡桃を挟む形で学園へ歩き出す。その時いつの間に仲良くなったのか、胡桃と結那が手を繋いでいるのを見て少し妬けたのは内緒にする柚斗だった。

ちなみに結那は巨乳では無いですが、普通にあります。つまり胸を張るシーン...いえ、なんでもないです。

と、いうことで。

次はアクションパート確定だよやったね!

アクションが読みたかった方、お待たせしました。とは言うものの、しっかりバトルというわけではなくあくまでワンシーンですので準備運動程度と思っていてください(意味不明)

ここ1,2か月の間同人サークルを一緒に立ち上げちゃう程度には仲の良い友人に「続きはよ^^」とせかされ続けています......。ええおかげさまで月二回投稿が出来ましたとも!

次回は更に早く投稿できるといいですねー。

胡桃ちゃんもちょっとあるよ(ボソッ)


*誤字・脱字等報告していただけると大変助かります。


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