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精霊の心-1-

初めての方は初めまして、見たことあるぜ!というレアな方はお久しぶり?です。

サイトへの投稿は初めてなわけなんですが、実はお話自体は原型まで戻ると10年以上前に考えたものであったりします。やっとですよやっと!

今回のパートでは主人公の神祠柚斗-かみじゆずと-君が最初のイベントに遭遇するところまでの超コンパクトサイズになっています!設定や話が細かくなっていて小難しいものになる予定ですが、考えながら読むのが好きって人にはオススメです!

*始まり~春に降らぬ雪は舞う~





 魔法という存在が世界で認められてから40年。最初の頃、魔法を使いこなし活躍する魔法使いや、魔法を一つの学問として研究する魔術師の扱いは酷かったそうだ。


 魔法が公のものになっても、それを認めない人は当然のようにいた。結果どうなったかと言うと......どうなったのだろうか。


 授業の半分を寝ているまっ黒髪がツンツンに立っている神祠柚斗(かみじゆずと)には、知る由もなかった。




 コロッケの入った買い物袋を左手に下げ、柚斗は自分の住む学生寮の近くにあるスーパーマーケットを後にする。


「ふぁあぁ、ねっむ」


 夕方、柚斗はいつもこの時間帯眠くなる。しかし、今回は他にも理由があって眠かった。


 それは今日が、春休みの最終日だということが一番の理由だった。なんと明日から柚斗は高校生になるわけで、要するに入学式が億劫なのである。


「明日ちゃんと起きれるかが心配なんだよなぁ...」


 柚斗はどちらかというと朝に弱い方だ。春休み明けともなれば......容易に察しがつくだろう。


 そして長期休みの最後の日は、毎度空を見上げて思うこともあった。


「課題、やってないんだよなぁ」


 残念ながら柚斗の通う学校は一貫校なので、高校生になっても変わるのは校舎だけなのだ。課題も出る。


 そんなことを考え、憂鬱になりながら帰路に就いていた柚斗だったが、帰り道にある神社を通りかかる時、柚斗は不思議な光景に遭遇する。


 それは雪、それも神社の敷地内と思われるところでしか降っていない。そして柚斗はすぐにさらなる異変に気が付いた。雪が降っているのではなく、()()()()()のだ。雪が舞うだけなら起こりうる事だろう。しかし一部分だけ、全く降ることもなく舞うというのは少し異質な話だ。


(なにがどうなっているんだ...?)


 今まで見たことのない光景に思わず息を呑む柚斗は、そのまま神社の中を見渡す。すると、鳥居をくぐった先にある階段に、見かけない女の子が(うつむ)き、座っているのを見つけた。


 その女の子は白かった。というのも、長い髪も、肌も、着ていたワンピース?も何もかも白かったのだ。唯一、瞳がどんな色をしているかは見えない。


 どうしたのか気になる柚斗は神社に入り、女の子のところへ向かう。鳥居をくぐると、冷えた空気が肌を刺す。そして、女の子のところまでたどり着いた柚斗は女の子にそっと声をかける。


「君、どうしたの?」


 すると柚斗の問いかけに対して、女の子はわずかに顔を上げつぶやく。


「助け......て、ください」


「え?」


 どうみても様子がおかしい。そう思い、女の子にさらに近づく柚斗。


 するとまるで、柚斗が近づくのを待っていたかのように、女の子は顔を上げ、綺麗な水色っぽい色をした瞳は柚斗の空いた右手へ向き、両手を伸ばした。


 反射的に右手で女の子の手を取った瞬間、柚斗の視界は純白に染まった。まるで『世界』から切り離されたような、妙な感覚に襲われる。しばらくすると今度は、何かに引っ張られるような感覚が柚斗の全身を襲い、それから徐々に視界が戻っていく。


 しかし女の子の姿はなく、しばらく女の子の座っていた階段を眺め、ただ呆然と立ち尽くす。


「今、何があったんだ......?」


 まだ、自分の身に起きたことを理解できていない。


 実際に女の子がいたのか確認しようにも、何か忘れ物をしたわけでもない。


(確かにいた....よな?)


 わからないものをずっと考えていても仕方がない。今はそう割り切り、柚斗は神社を後にして再び帰路へと就く。


 女の子がいなくなった神社に、雪は舞っていないことを柚斗が気づくことは無かった。

しかし振り返ってみると今回短すぎやしませんかねぇ...。

すいません。PCで打つのって結構大変ですね、初めてやったので時間がかかるかかる。

作業に慣れる意味でかなり短いパートになってしまいました!

次回からは最低でも倍以上の量で頑張ります。投稿頻度の方は手探りでやっていこうと思います!

何か言い忘れた気もしますが、思い出したら次の前書きか後書きで書きますねー!

ではここまで読んでくださった方々、ありがとうございました!

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