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Mirror・The・Reaper  作者: 幻想卿ユバール
1/1

EPISODE1 「最恐死神」

始めに

・この小説はわりとグロテスクな要素があります。

・苦手な方はブラウザバック推奨。

・主人公がこれでもかというぐらいチート。

・胸糞展開注意。

それでも良い方はどうぞ。


悪はこの世にはびこり続ける。

そう思って生きて行くのは一体何年と何億光年だろう。

どうあがいても悪は消えない、悪は死なない。

どれだけ死刑台に送ろうと白が黒となりてまた悪は蘇る。


そう、消えない。

絶対に居続ける悪魔の塊それが悪だ。

時には相手の意志に関係なくレイプをしたり。

時には相手の幸せを奪う為殺したり。

誰かの意志などどうでもいい、自分が幸せになれるのであれば。

どうでもいい、どうだっていい。


どうしたら悪は消えるか?

悪は消えない、だが裁く事ができる。


そう、その手で裁け。

君がその手で鉄槌を下すんだ。


悪は何処にでもはびこるのだから。


 ◆


2050年地球は遥か遠い未来のロンドンでの出来事だ。

いつもと変わらないロンドンの町でそれは起きた。


「また・・ですか」


「またですよ、これで三軒目・・いい加減どうにかならないもんかね」


「連続レイプ魔事件・・今度の犠牲者は意識不明の状態の二名だそうですね」


「ひでぇもんだな、相手の気持ちを考えないクズ野郎と来た・・」


「それどころじゃない、一軒目の女性はショックで自殺も図っていました・・これはもはやレイプ魔の域を超えた殺人犯と言っても過言ではない」


「全くだね、女をオナホの様にしかできない男とは・・よっぽどの豚だろう」


ある日のロンドンの市街地で起きた事件である。

午前7時45分、朝も早い時間に遺体発見現場の様に見える歩道封鎖。

鳴り響く救急車とパトロールカーのサイレンの数々。

その実態は【レイプされた女性二名の発見現場】である。

何をどうしたら二名同時にそんな状況になったのか。

発見された二人は失禁・失神など説明したくもなくなるほどの酷い状態で見つかる。

あられもない姿なんて表現が可愛いく見えるほどこの悲惨なレイプは凄かった。

全身が精子まみれ、子宮から今も溢れ出る精液、びくびくと震える体。

なにより、先ほどからショックでその場で膝を落として動けない彼氏と思われる姿。

片方の女性と仲良く手を繋いで歩く姿を収められた写真はクシャクシャになっており。

その上には精子がかかっていおり、無残な姿となっていた。

きっとそうとう大切な女性であったであろうに違いない。

この絶望の表情から察してしまえる。


人は思う、もし許されるなら【犯人を殺したい】と。

人は思う、もし許されるなら【この世の犯罪者が消えてほしい】と。


だがそれは叶わない、白がある限りまた黒も増える。

だがそれは叶わない、一度過ちを見た者がまた過ちを犯す。


ならどうすれば救われるか?

どうしたらこの世から唯一の報いがあるか?


迷える一人の青年、そうこの事件の犯人は途方にくれてある場所に行きつく。

静かな市街地、ゴーストタウンの様に静まり返る深夜。

夜遅くのとある事務所【死神夜(しにがみや)】という看板のある建物。

そこの一回への透明な窓ガラスの扉を開くと。

そこには【対価】を代償に【なんでも殺す】という死神がいる噂がある。


男はこの時、そんなウソかもしれない噂を信じてここにたどり着いたのだ。

建物は荒々しいく、とても人が住んでいるとは思えない。

だが、もし本当ならたとえ自分の命が奪われようとも。

あの、憎きレイプ魔を殺してほしい。

そう思ったのだ。

手も足も体も震えながらそっと手を伸ばし。

高まる鼓動の速さを必死に抑えながら。

つばを飲んでいざ、その扉を開ける。


そして、そこで男が目にしたのは・・。


 「ようこそ、死神夜へ♪」


その美しい女性の声を聞き、心がなぜか穏やかになった。

何故だか、目に映る光景全てが不安じゃなくなった。

そう、この時すでに男はもう覚悟していたのかもしれない。

命を取らても・・復讐を果たせる覚悟が。


男は最後に微笑んだのか、泣いたのか、それは誰にも分からなかった。


 ◆


時は変わって数時間後のロンドン。

あたりは真っ暗となり、ついに今宵もこの時間がやって来た。

そう、それは【レイプ魔が行動を起こす】その時である。

世の女性はもはや歩く事すらせず、実はこの時。

このレイプ魔がいた市街地に人はおらず、どんなに時を止めて彷徨っても。

何処にも女性が1人もいない。

レイプ魔はやり過ぎたのだ。

自分のやった事のヘマにようやく気付いた時には手遅れ。

流石に連続的にやれば何かしら対策はされるだろうと。

そう思えなかった自分への罪の重さは計り知れない。


「しまった・・流石にやり過ぎたか・・もう周りに女がいねぇ・・」


だが、油断は禁物。

この男は確かにレイプ魔だが・・見た目は違う。

どちらかと言えば少年なのである。

赤いパーカーを被り、身長は133㎝くらいで小柄。

とても一目ではレイプ魔なんて認識はできないだろう。

そう、この少年はちゃんとヘマした時の対策はしてある。


「いつもやっている奥の手だ・・嘘泣きだ・・嘘泣きでわめけば一人ぐらいは近くで駆け寄ってくれるだろう・・」


なんとも古典的かつこのご時世とは思えない方法だが。

これが犯罪者の手口という奴だ。

大概吐く事言う事成す事全てに【嘘】が関わっている。

ならば当然この少年もその嘘を吐くし嘘を多用する。


「エーン・・エーン・・グスッ」


この少年【ゼパル】は犯罪組織の幹部クラスにあたる。

という事は当然迫真の演技も並大抵とは比べる事もできない。

それはまるで子役が渾身の演技をするかのように。

本当の子供の大泣きの如く泣き叫ぶ。

これぞゼパルが培った犯罪の技。

これで引っかかって被害にあった女性は数知れずだ。


そうこうしている間に一人の女性がやって来た。

身なりからは若々しいまだ20代前半、いや十八歳の女性と思われる人物。

黒髪のツーサイドアップヘアーの青と赤のオッドアイの瞳をした小柄な顔。

白いパーカーに隠れてショートパンツを着ているであろう服装。

下半身は色気のあるタイツとブーツがよりこの女性を目立たせる。

まるで女神の様な美しい女性だ。


その女神の女性は微笑みの笑顔でニッコリと笑いゼパルに話しかける。


「どうしたの?ボクちゃん!」


ゼパルは嘘泣きをちょっとずつ止めて顔を上げる準備をする。

それ同時にこの女性を襲う準備もする。

次第にケタケタと笑いだすゼパルだった。


「(ククッ・・これで今日もソロモン様に褒めてもらえるぞ・・今日もまた富豪の遊び道具が一つ増えた・・そう言ってもらえる事だろう)」


ゼパルが確実に今日の愉悦に浸れる。


そう思ってゼパルが顔を上げた瞬間だった。


「Вы видели хороший сон?(良い夢は見れたか?)」


「・・へっ?」


そこにいたのは女性ではなくおそらく男性。

とてつもない巨体を屈ませゼパルの顔を上げた目の前にその男の顔があった。

包帯をグルグルと巻かれていた男の顔がそこにはあった。


瞬間、男は立ち上がりその長い足を振り上げ。

唖然としていたゼパルの溝に足を入れ蹴り飛ばすッ!


ズッシャャャャャッッ!!


「グボァァァッ!!」


「Хотя это плохо, это кошмар отсюда.」

(悪いがここからは悪夢だ)


「Это кошмар, который никогда не проснется навсегда.」

(永遠に目覚める事の無い悪夢だ。)


「カハッ・・ハァ・・ハァ・・」


蹴り飛ばされて地面に転がり息を荒くするゼパル。

もはや突然の事で何がどうなっているのか分からない。

彼は今、自分がどういう立場なのかすら分からない。


「・・ハッ?!ア゛ガッ!!」


気づけばその男に頭を鷲掴みにされて持ち上げられる。

そして、必死に抵抗する間も無く惨劇は始まる。

まずはその鷲掴み状態したままもう一つの手を握りしめて顔面を殴る。

ゼパルの口や鼻や肌から血が出て来たが男は間も無く続ける。


「ごばッ・・バッ・・ガッ・・ガッッ・・ゲバっ・・」


「Что случилось?」

(どうした?)


たとえ苦しみ吐血しようと止めない。


「Всегда нравится」

(いつもみたいに)


歯が折れて取れようとも止めない。


「Не пора ли остановиться?Ублюдок обезьяны」

(時は止めないのか?猿野郎)


地面に血の海ができようと止めない。

たとえ目が潰れていようと関係ない。

男はまた殴ると見せかけて今度は地面へとそのまま叩きつける。

何度も叩きつける、そこに怒りが込められている様に。

地面へ叩きつけ、次は壁へ叩きつける。

顔面を何度も顔が変わり果てようと叩きつける。

たとえ何を言われても勢いは止む事を知らない。

それどころかどんどん激しくなる一方である。


「ガッ・・も・・ゆ・・る・・ぢで・・」


「Простить(許す?)」


ゼパルの言葉に反応した男は一瞬だけ手を離す。

こうして地面へ落下したゼパルをまた壁へと蹴り倒すが。

ビクビクと弱ったゼパルを見つめ、数秒なぜか動かなかった。

この隙をついてゼパルは今まで蹴られていたのが嘘の様な行動と声を出す。


「ハァ・・ハァ・・馬鹿めッ!時よ止まれッ!!」


カチリッ


その時、世界の時間は止まった。

吹いていた風が止んで、動いていたモノは全て停止する。

何もかもが停止した彼だけの時間。

この時間こそ、止まった時である。

ゼパルはこの油断していた瞬間を狙いポケットから懐中時計を取り出していた。

そう、この懐中時計こそ真の犯罪道具。

これがある限りゼパルは永遠に犯罪を繰り返すのである。

思わぬ形で成功してしまったゼパルは思わずまたケタケタ笑いだす。


「へへ・・どんなもんだ・・お前が調子にのっているか・・こうやって僕に仕返しされちゃうんだよ・・」


運よく自分の用いる力を出せたゼパルだったが。


それは成功したに過ぎなかった。


ズザッッ!!!


その油断は命取り。

時など全くもって止まっていなかった。

そう、この油断と一瞬の愉悦に浸る姿を見る為だけに。

わざわざほんの一瞬のチャンスをくれたのだ。

つまり、最初っから全て計算済みである。


鏡の中で生きる死神に時間停止なんて通じない。


鏡の中で生きる死神に特殊な力なんて通じない。


鏡の中で生きる死神に絶対勝利なんてありえない。


あえて言おう、彼は正真正銘の死神であると。


「はうあ・・あう・・ッ」


「Давай, умри, Зефар」

(さあ死ね、ゼパール)」


「ああ・・やめて・・助けて・・助けてください」


後ずさりするが壁に阻まれてついに追い詰められるゼパル。

とうとう死ぬと分かった瞬間醜く命乞いをするしかなくなったゼパル。

無論、男は聞いていない。

男は聞く耳持たず、先ほどから最後の仕上げと言わんばかりに。

ゼパルにドラム缶を片手で持ちあげ油をかけまくり。

果てにはポケットからライターをカチリと一瞬点火しながら取り出す。


この行動に察しがついて顔を青ざめて体が震えるゼパル。

もはや彼にまともな思考はない。


「ああ・・やだ・・助けて・・助けて・・お願いしますッ!!なんでもしますからッ!なんでもするからッ!助けてよッ!ねぇッ!お金でも体でも何でもやるよッ!だから・・俺を見逃してくれよォォォッ!!」


涙を流してと血を吐き必死の命乞いをするが。

健闘虚しく、その叫びは誰にも聞こえない。

誰も助けようと思わない。


誰も彼を見ていない。


最後に彼が見たのは・・恐怖の死神の姿だった。


「Ну, тогда я умру.」

(じゃあ、死ね)


ボォォォォォッ!!


燃え盛りこの周囲全てを燃やし尽くす大いなる炎。

これまで犯して絶望を与えて来た者達の憎悪の塊ではないか。

そう思ってしまうくらい強烈な業火となっていく。


「ウワァァァッ!!!助けてッ!助けてくれッ!僕はまだ死にたくないッ!死にたくないッ!誰か頼むッ!助けてくれッ!うわぁぁぁぁ・・ああ・・」


酸欠と共に気絶してその場で倒れこむ。

ゼパルの人生は終わったのだ。

ゼパルの死亡を確認すると、男は胸ポケットから手帳を取り出し。

二進数を書きながらこの炎の中を抜けて、姿を消した。


気づけばあっという間、全てが終わった。

こうして、また一人この世の黒が消えて行ったのだった。


超巨体の大男、この男こそ【Mirror・The・Reaper】。

茶色のハット、顔は包帯をグルグルと巻いて見えない素顔。

トレンチコートを着て、右袖はビリビリと破けている。

その右腕からも包帯がグルグルと巻かれた腕が見える。

左手にはチェーンがグルグルと巻かれている。

黒のジーンズで黒いメンズショートブーツを履いた男。


この特徴と外見がこの世の全てを殺す死神。


Mirror・The・Reaperである。


To Be Continued


これ、R15ってレベルで済んでいるのか。

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