48/48
00:「終わりない夢」
心無き声が言った。
何故、殺さなかった?
空の彼方。
夜空と青空が混在する。
融合する夕焼けと朝焼け。
月と太陽。
巨大な入道雲。嵐と共に訪れる不気味な黒い雲の群れ。
全ての空が解け合う。繋がる。
遠く。広く。望み見る。
私の顔に何か付いてる?
顔の無い声が尋ねた。
眩しく輝き放つオレンジ色した太陽の炎。
生命の色。
全ての色が闇の空を輝き照らしている。
幾つもの時間がその輝きの中に生きている。
一瞬。一瞬。
全ての時間。
時の記憶が謳い上げる。
空が歌う。
風が歌う。
光が歌う。
全てが歌い、包み込む。
命無き声が首を傾げる。
こちらへ来ないの?
空を駆ける。
全ての空を。
耳を開き、全てを聞いた。
たくさんの歌。
誰の記憶?
どこかで聞いたもの?
ただの想像?
確かなもの。
信じるもの。
大切なもの。
良かった。
何処へでも行ける。
そう。
今ならば。
空を駆ける。
全ての空を。
そして、私は眠りにつく。
~ 了 ~




