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私達の空にさよならを  作者: @
学園編
3/19

2話 親友との出会い

私、本庄(ほんじょう) 優華(ゆうか)

中学二年の頃、

一人で、教室の窓から空を

見上げることが多かった。


休憩時間に私に喋りかける友達は、

誰もいない。

いつも、私は教室の隅みで一人きり。


私は、いつも好きで

一人でいる訳じゃなかった。


クラスメイトの誰もが、

私のことを相手にしてくれなった。

休憩時間や、放課後は、

いつも寂しい思いをしていた。


中学校に入学した頃は、

こんなことなかったのに。

中学一年生の秋くらいだろうか、

友達が私のことを無視しだしたのは。


その時期くらいから、

友達がヒソヒソと私に聞こえるように、

私の悪口を言っていた


その悪口は、私の心を深く(えぐ)った


何故、私の悪口を言うのか、

何回も友達に聞いてみたけど

相手にしてくれなくて、

私は凄く悩んだ。


何が原因で、何で?私の悪口を言うのか、

何日も何日も悩んで、苦しんだ。


私は人見知りで、友達は多くはなかったけど、

数少ない友達は

凄く大事してきたつもりだったし、

無視される前まで

あんなに仲良く喋っていたのに、

どうして、私は無視されるのか

心当たりがなかった。



クラスメイトたちの冷たい視線は、

私の心を何度も刺していった。

凄く悩んで苦しんだ私は、

人の視線が怖くなり、

前髪で目を隠すようになった


中学二年の頃には、

私の悪口は治まっていたけど、

クラスメイトたちは私を無視し続けた。


何で私は、学校に来ているんだろう。

生きている意味も思い付かず

教室の窓から空を見上げて

私は死ぬことばかり考えていた。


璃霧(りむ)が、私のクラスに転校して来たのは

そんな頃だった。


転校してきた璃霧(りむ)は凄く可愛い女の子で、

身長も小柄で凄く線が細くて、

まるで人形のように可愛いかった。


性格も凄く明るくてクラスメイトと喋る時は、

ずっと笑顔でニコニコしていた。

そんな璃霧(りむ)は、

すぐにクラスの人気者になった。

こんな私とは、正反対。

私は璃霧(りむ)のことが羨ましかった。


璃霧(りむ)が転校してきた日の、放課後。

教室の窓から一人で空を見上げていた私に、

璃霧(りむ)が声を掛けてきた。


私はその日璃霧(りむ)のことを、

無視して家に帰った。


次の日から璃霧(りむ)は、

毎日私に声を掛けてきた。


最初の方は無視していたけど、

笑顔で毎日、声を掛けくてる璃霧(りむ)に、

私は少しずつ、喋るようになっていった。

でも私は、璃霧(りむ)に心を開けなかった。


クラスの友達のように璃霧(りむ)が、

私から離れていくのが怖かったから。


璃霧(りむ)が転校してきて、

一週間くらい過ぎた日に

璃霧(りむ)がいきなり、

私に、自分は男の子だと告白してきた。


私はとても驚いたけど

璃霧(りむ)が何故、

女の子の格好をしている理由を聞いて、

私は涙を流した。


それと璃霧(りむ)は、

私に声を掛けてきた理由も教えてくれた


小学生の頃

璃霧(りむ)もクラスで独りだった時は、

私と同じように窓から空を見上げて、

過ごしていたみたい。


だから、転校したきたあの日の放課後

璃霧(りむ)と同じように

教室で一人、空を見上げていた私に、

璃霧(りむ)は声を掛けてきてくれた。


私が一人で寂しくて悲しんでいることを、

理解してくれた璃霧(りむ)は、

私を孤独から救ってくれた。


その日私は璃霧(りむ)を抱き締めて、

泣いてしまった。

璃霧(りむ)は私の頭を優しく、

そっと撫でてくれた。


それから私たちは親友になった。

璃霧(りむ)はいつも、私を助けてくれる。

私に出来ることは、

璃霧(りむ)が男の子たどいう、

秘密を守るくらいしかなかった。

それでも璃霧(りむ)は明るく、

いつもありがとうって、言ってくれた。


中学三年のクラス替えの時は、

神様に祈る気持ちで

璃霧(りむ)と同クラスになれるように

祈っていたら、

また璃霧(りむ)と同じクラスになれた。

私はあまりの嬉しさに

璃霧(りむ)を抱き締めて、

璃霧(りむ)が苦しがっているのに

私は気づかなくて、

璃霧(りむ)に怒られてしまった。

直ぐに謝ったら璃霧(りむ)は、

笑顔で赦してくれた。

拗ねた璃霧(りむ)の顔も凄く可愛かった。


璃霧(りむ)と一緒の中学三年は、

とても楽しかった。

クラス替えのせいで、

私の悪口を言う生徒がいたけど、

璃霧(りむ)がその生徒へ、私の代わりに

文句を言って助けてくれた。


私は璃霧(りむ)以外に、

友達はできなかったけど

璃霧(りむ)が、側に居てくれるだけで、

私は満足だった。


璃霧(りむ)とは学校へ行くときも、

帰る時も一緒で、学校が終わった後は

二人でカラオケによく行ったりした。

璃霧(りむ)は私の歌をよく褒めてくれた


それから私たちは、

同じ高校に入学することができた。


あとは、璃霧(りむ)と同じクラスに

なれるか心配だった。

私は明日の入学式、

璃霧(りむ)と同じクラスになれるように、

祈りながらベットに入った。



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