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永遠のネーミングセンス
「名前はつけないのか?」
「うーん、逃がしてあげたほうがいいと思うわ」
ブリスがサンドウィッチからレタスを抜いて永遠に渡した。
「本当にいいのか?やってみろよ」
永遠はウサギの口元にレタスを差し出した。
ウサギはしばらく鼻をひくつかせてからシャクシャクとかじり始めた。
「で、名前は?」
訳知り顔でにやりとするブリスが問う。
ずるいなぁ…。
ブリスのせいで放したくなくなってしまった。
フニフニと揺れる肉のつきすぎた頬をつつく。
「ウサギちゃん」
「そのまんまだな。それに永遠って性別気にせず名前つけるよな」
「気に入らないの…?」
ブリスはブリスという名前が嫌だったの?
「いや、気に入ってる。ごめん、変なこと言った」
ブリスも何を問われたのかわかったようだ。
クリスチャンは永遠の頭を撫でた。手のひらで、ウサギにしたよりもずっと優しく慈しみをこめて。
「では行こうか。わたしはまだピクニックをしていないのでね」




