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大人な対応
明けましておめでとうございます♪
今年も皆さんにとってよい年でありますように…
胸元のペンダントを弄ぶ。
すでに癖になりつつあるこの行為で思い出した。
「そういえばパーティーのとき、あなたは私がドレスをクリスチャンのおかげだと言ったのに何も言わなかった。なぜ?」
ブリスが口元に運んでいたサンドウィッチを下ろす。
「気付いてたのか?」
「後でだけどね。あなたがクリスチャンに言ったんじゃないの?着るドレスがないって」
「あぁ。…すごいな、永遠って」
ブリスは笑った。だが悲しそうな笑顔だった。
「どうして自分のおかげだって言わなかったの?」
「俺が買ってやったんじゃないから。俺はクリスに言っただけ、町まで行って金を出したのはあいつだから」
永遠はクッキーをひとつ取り出した。
それをブリスの口にそっと押し込む。
悲しい気持ちは甘いものがほんの少し癒してくれるのを知ってるから。
「おバカさんね。だから私があなたに感謝しないとでも?あなたがクリスチャンに言わなければ、私は素敵なドレスを着ることは出来なかったのよ。ありがとう、ブリス」
「いや、あ…どういたしまして」
口をモグモグさせるブリスは、永遠には気付けなかった何かを感じ取って顔を上げた。




