告白
「いや、あー…悪くはなかった」
「…悪くはなかった?」
クリスチャンはブリスを睨みつけ、もっと何かを言うように手を振り動かした。
「てか、よかった。けど俺はそーいうんじゃなくて、もっと大人な感じのを想像してたから」
頬の染まった顔が顕わになる。
「それって口と口ってこと?それはダメよ。私、今まで誰かを好きになったことはなかったけど、もしするなら好きな人とって決めてたんだもの」
顔が赤くなっていなくとも、永遠が饒舌になっていることから、恥ずかしがっているのが容易くわかっただろう。
「それさ、クリスじゃなくて俺の方見て言って欲しかったな。だってこいつのほう見てるって事は、永遠は初めてはこいつとしたいって、もっと言えば、こいつのことが好きだって言ってるようなもんだぜ」
永遠は髪で顔を隠さなかった。
リンゴの様な頬をして、すぐに彷徨いそうになる視線をクリスチャンに固定しようと一生懸命だ。
「…そうよ。クリスチャンが好き。だから…クリスチャンとならしてもぃぃ…」
尻すぼみになった言葉もクリスチャンの耳にはしっかりと届いた。
「君の大切なものを与えようと思ってくれて嬉しいよ」
「なぁ、これってキスの話だよな?してもいいってキスのことだよな…?」
「うん?」
クリスチャンと見つめあったまま、永遠は上の空で返事をした。
「ブリス、具合がよくなったんじゃない?」
「えっ?ああ確かに」
「じゃあピクニックに行きましょう」
「えっ、何で急に?永遠、何かごまかしてない?」
永遠の頬がようやくもとの白さに戻った。
「ピクニックに行きたくなっただけよ。美味しい物をたくさん持って、ね?…よし決まり、行きたい人の方が多いもの」
「永遠だけじゃね?」
「クリスチャンもよ、でしょ?」
二対の目がクリスチャンに向けられた。
こんな目で見つめられては拒めるはずがない。
「ああ」




