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ブリスの頼みごと
ブリスがさらに小さくなろうと苦心した。
「やだ、薬なんかいらない」
永遠はため息を吐いた。
「じゃあこうしましょう。あなたが私の言うことを聞いて薬を飲んだら、私はあなたの言うことを一つ聞くわ、何でもね」
クリスチャンの笑みが凍りついた。
「ダメだ、こいつが何を言うか君にはわからないのか?そんなことはわたしが許さない」
「…本当に何でもいいの?」
「えぇもちろんよ、薬を飲んだらね」
永遠はクリスチャンとは対照的ににっこりした。
「じゃあ永遠と…」
「ダメだ!」
クリスチャンが叫んだ。
「ブリスはまだ何も言ってないわよ、せめて何かを聞いてからにしたら?」
クリスチャンは永遠を睨んだ。
「ダメだ、こいつは『永遠と』と言ったのだぞ。君と何かをしようなんてわたしが許すと思うのか」
ブリスが毛布をかぶった。
「薬飲まない」
ほら見て、と永遠はブリスの方へ手を振った。
「こいつが薬を飲もうが飲まいが、わたしにはどうでもよいことだ。二日酔いなぞ放っておけば治るだろう。だが、君が関わってくるとなると話は別だ」
永遠はため息を吐いた。
「ブリス、頼みごとをさっと言って」
「永遠とキスしたい」
クリスチャンが口を挟む間もなく、彼一人にとっては新たな難問が持ち上がった。




