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恋するブリス?
「何が?」
牛乳のグラスを取り一気に飲み干しているブリスに永遠は尋ねた。
ブリスの心を射止めたのは誰かしら?
「かわいいなー」
会話が成り立たず永遠は眉をひそめた。
「ブリス?」
よく見ると足元が少しふらついているようだ。
「彼、酔ってるんじゃない?」
ジュリーが新しいグラスを傾けながら言った。
「ブリス、お酒を飲んだの?」
ブリスの手が新しいグラスに伸びた。
「んー?」
牛乳をぐびぐびと飲み干す。
「ブリス、聞いてるの?」
「んー、牛乳を六杯飲んだだけー。あれっ、七杯だったかな?どーでもいいや」
ケラケラと笑うブリスに永遠は目を丸くした。
牛乳で酔うなんてことがあるの?でもウェアウルフについてよく知ってるわけじゃないし、この様子を見れば…。
「本当かわいい。永遠大好き!」
「きゃっ」
ブリスにいきなり抱きつかれて永遠は小さな声を漏らした。
「あらま、あなたも罪な女よね。イイ男を独り占めだなんて」
「ちょっとブリス、恥ずかしい。ジュリー、見てないで何とかして」
ブリスの胸を押してもびくともしない。それどころかどんどんくっついてくる。
ふわっと体が軽くなった。




