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ジュリーと飲み物
「クリスチャンがあなたのことをジュリーと呼んでいたんだけど、私もそう呼んでいいかしら?」
「ええ、もちろんよ。わたしもあなたのことを永遠と呼ばせてもらうわね」
「じゃあ私たち、もう友達ね」
永遠は手袋に包まれた右手を差し出した。
ジュリーはその手を見つめ、ゆっくりと握った。
「人間の友達は初めてだわ。まぁ、友達はほとんどいないのだけど」
手を離すと永遠は椅子から立ち上がった。
「あなたさえよければ飲み物を取ってくるわ。私、実はのどがカラカラなの」
永遠は微笑んだ。
「私も行くわ」
二人で飲み物と軽食の置かれたテーブルまで来た。
「たくさんあってどれにするか悩んでしまうわ。これはお酒かしら?」
永遠はピンク色の液体が入ったグラスを顔の前に持ち上げた。
「お酒、弱いの?」
ジュリーはすでにほとんど無色の液体を口に運んでいた。
ワイングラスに入っているから恐らく白ワインだろうと永遠は目星をつけた。
「わからないわ。私、未成年だもの」
ジュリーはもう一口飲んでから永遠を見つめた。




