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宣戦布告
「素敵な首飾りですね」
ルークの言葉は真珠を指していたが、異様な光を帯びた瞳は首に透けた青い血管に向けられていた。
ルークが手を伸ばしてくると、永遠は本能的に一歩退いた。
同時にクリスチャンとブリスも永遠を背後に隠し、ルークの前に立ちはだかった。
ブリスは牙を剥き、唸り声を上げた。
クリスチャンは拳を軽く握り、いつでも戦えるように身構えると釘を刺した。
「永遠に手を出そうなんて考えない方がいいぞ。貴様がその汚い手で永遠に触れる前に殺してやる」
ルークはせせら笑い、ポケットに手を入れた。
「殺す?殺せたためしがあるか?」
クリスチャンは無表情で言いのけた。
「いや。だが気は晴れた。貴様の血の滴る心臓を掴み出したときは」
ルークは口元をピクリとさせ、髪を撫で付けると二人の男が匿った女を見ながら言った。
「せいぜい大事にするんだな。今のところはほかの女性を慰めに行くとするが…いずれ僕のものになるのだからな」
二人はルークがほかの女性のところへ行くのを用心深く見送った。
「いけ好かねー」
ブリスが牙を剥いたまま言った。
「永遠、奴には気をつけろ。あいつは女誑しだ。女を見れば手を出さずにはいられない性質なのだ」
永遠はクリスチャンをひたと見つめて言った。
「大丈夫よ。一目見たときから、あの生物のこと嫌いだから」




