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アダム時々イヴ
階下へ降り立つとアダムとイヴが近づいてきた。近づいたのはアダムでイヴは手をアダムの腕にかけていたため、否応なく付いてきただけだったが。
「いやー、ハラハラしたよ。永遠さんの身体が宙に浮くのを目にしたときは、心臓が止まるかと思った。老体には刺激が強すぎるよ」
ハハハと楽しげに笑うその顔は、言葉とは不釣合いに皺もなく若々しい。
対照的にイヴは眉間に皺を寄せた。
「私が選んであげたドレスじゃないのね。あなたにはちょっと派手じゃないかしらー?」
クリスチャンは腕に載せられた永遠の手に手を重ねた。
「申し訳ありません、母上。わたしが彼女にこれを着るよう言ったのです。こちらの方が彼女には似合うと思ったので」
クリスチャンはヴァンパイアの笑みを見せた。
「我々は少し辺りを回ってきます。皆、永遠と知り合いになりたがっているでしょうから」
「ああ、そうだな。若い者同士楽しみなさい」
アダムは青春だなぁと言いながら、不服そうなイヴを連れて去っていった。




