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ラストメモリー  作者: 黄昏アオ
病は気から?
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軋むスプリング

 「マジであのババア何なんだよ!永遠にあんなこと言うなんて」

ブリスはベッドに飛び乗り胡坐をかくと悪態をつき始めた。

 「ちょっとブリス!クリスチャンのお母様なのよ」

 「いや、こいつの言う通りだ。長い間離れていて忘れていたが、母は昔から何でも自分の思い通りにしないと気の済まないわがままな人だった」

 「だけど私のせいで、ご両親と喧嘩したり雰囲気が悪くなるのは嫌だわ」

 クリスチャンは永遠の手を握り目を見つめた。

「君は優しい女性(ひと)だな」

 「なあ、俺がいるの忘れてない?」

ブリスは暑い暑いと手で顔を扇いだ。

 部屋にノックの音が響くのと同時に扉が開いた。

 永遠は手を離そうとしたがクリスチャンがそうはさせなかった。

 イヴは繋がれた手を見て口元を引き締めたが、こわばった笑みを永遠に向けた。

「永遠さん、さっきはごめんなさいねー。お詫びに一緒に明日のパーティーのドレスを選ぼうと思って、誘いに来たのよー」

 「あっ、ありがとうございます」

 クリスチャンは目を細めてイヴを見てから、永遠に優しい眼差しを向けた。

「行っておいで」

 永遠がイヴの後から部屋を出て行くとクリスチャンはブリスの前に腰を下ろした。

「お前に話があるのだ」

 ブリスは眉を上げた。

「何だよ、改まって…ああ、あれだな。さっき俺のことを友人だっつったのは、言葉の綾だとでも言いたいんだろう。…別に俺は気にしないぜ」

 「いや、それは言葉通りの意味だ。お前は、友人…だとわたしは思っている」

 ブリスは面食らったようだったが不揃いの瞳が輝いた。

 「そんなことではない、永遠のことだ。お前は永遠を大切に思っているな?」

 「当たり前だろ?何、俺に永遠を譲る気なの?」

 「馬鹿を言うな、真面目に聞け。ではお前は永遠のためにどこまで出来る?」

 「命だってくれてやるよ」

 「では、わたしが永遠につらくあたっていた理由(わけ)を話す」

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