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追放
クリスチャンが席を立ち、手を引いて永遠も立ち上がらせた。
「母上、いくら母親でもそのような言葉は聞き捨てなりませんね。私の婚約者に謝って頂きたい」
「えー、でも本当のことでしょう」
イヴはねぇとアダムに擦り寄った。
「いいやイヴ、謝りなさい。クリスチャンにはもったいない人だよ」
イヴは頬を膨らませ永遠を睨んだ。
「あの…気になさらないで下さい。本当のことなんですから」
永遠は重い雰囲気に耐え切れずに口を開いた。
「母上、謝る気になれば我々は部屋にいますから」
クリスチャンは永遠の手を引き扉へ向かった。
クリスチャンがノブに手をかけようとした時、ちょうど扉が開いてトレーを手にしたエドモンドが入って来た。
「お茶の用意が出来ました」
クリスチャンは無表情に言いつけた。
「熱い茶を入れてやってくれ。礼を欠いたことばかり言う舌が使えなくなるくらいの」




