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明日の風に・中世心火編  作者: 風城国子智
第三章 君を聴す風
59/60

3-20

 柔らかい感覚に、はっと目を覚ます。


 横を見ると、冥界の前庭に咲く花セオレの、可憐な白い花弁が、柔らかい風に微かに揺れているのが、見えた。


 しかしこの、柔らかい匂いは、セオレの花の匂いではない。そっと首を動かし、上を見た禎理ていりは、見えたものに狼狽し、身体を横に転がせて起き上がった。


「珮、理、さん!」


「あら、起きた」


 花畑の真ん中で禎理の頭を膝に乗せていた珮理はいりが、悪戯っぽい瞳で禎理を見る。


「ずっと眠っていた方が、可愛かったのに」


 そして。不意に珮理は座ったまま、禎理の上半身を抱き寄せた。


「よく、頑張ったわね」


 珮理の温かさが、冷たくなった禎理の心を温めてくれる。


「はい」


 禎理はただ、こくんと頷いた。

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