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眠っていたので、結局遺跡調査を二日もサボってしまった。休んでいた間の報酬は要らないと言ったにも拘らず、金衡教授が六徳に報酬を払ってしまった――禎理に直接渡しても受け取らないと分かっていたのだろう――ので、禎理は急くように調査現場へと向かった。
「おはよう」
今度は自分から、先に来ていたエフェスに声を掛ける。だがエフェスは、禎理の顔を見るなり禎理に向かって飛びかかった。
「なっ!」
突然の攻撃を、だが易々と避ける。伊達に武術道場の免許取りではない。だが。
「私は、羊皮紙の改竄はしていない!」
叫びながら再び飛びかかって来た、エフェスのその言葉にはっとして足を止める。疑いはしたが、言葉にはしていないはず。そこまで思考してから、禎理は飛んで来たエフェスの拳を避ける為に後ろへ大きく、飛んだ。
だが。
「……え?」
着地するはずの、地面がない。
大きく飛び過ぎて、部屋の奥にある、床に開いた縦穴の上まで飛んでしまった。そう、気付くより早く、禎理の身体は暗い穴の中へと落ちていった。




