中学入学、母の異変
入学準備が進み制服も届きあとは、入学式を待つばかりとなるが、新しい環境の不安もある純子である。澄み切った青空に、桜の花は8分咲きふさわし入学式を迎える。
この中学では、4つの小学校の生徒たちが入学する。約450人10クラスである。
先輩に胸に花を付けてもらい校門通過しクラスを見て組を確認する。
組が分かり、クラスごとに分かれる。
「何番、こっち来て・・・」
などと協力し、出席番号順に各クラス並んでいる。そして、担任の先生の発表。入場する放送を待つ。新しい制服でピカピカの一年生。8:50放送が流れる。純子のクラスは、3組だった。
1組から順に、拍手に包まれ、入場する。
4月8日
糸積市立西桜木中学校
開式のことば
国家斉唱
新入生呼名
学校長式辞
お祝いの言葉
祝電疲労
在校生歓迎の言葉・新入生誓いの言葉・保護者代表挨拶
校歌斉唱
閉式のことば
一同礼
11:00式は終わり各クラスに入り、席を確認し着席する、教科書をもらい明日からのスケジュール説明、持ち物、自己紹介の宿題の説明があった。
無事に入学式も終わり下校し帰宅した純子は、引っ越ししてしまった、吉田君のことを思い出していた。配布された教科書や資料集などに記名し自己紹介を、完成させほっとしたとき、
「バタバタン、ガタン」
と、音が聞こえた。
慌てて下へ降りた純子 母が、倒れていた。
「お母さん、しっかりして」
と、叫ぶが意識はない。純子心臓がどきどきハラハラする救急車を呼び一緒に病院へ行く。
「先生、母は、大丈夫ですか?」
「疲労、過労が、原因かと思われます」
1時間くらいしたら母は、意識を取り戻し帰宅する。
純子は、夕飯の支度をする。姉兄にも今日のことを話しする姉とは、12歳の差があり姉春恵は、24歳を迎えようとしていた。次男一は、高校三年生になる。
春恵が社会人になり数年ファッションや化粧品など見せびらかされているように思える純子は、とてもうらやましくのちに、妬みに変わりつつ、純子自身もきづかないままである。
数か月が過ぎ姉は、結婚することになった。
生活を助けてくれていた姉が家を離れ生活は、少しずつ一変していく。それでも純子は、家事などを手伝い1年生3学期を迎え次男一は、高校卒業を目の前にしていた。