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第2話 ムチムチ母娘とイチャイチャしてSP回復!

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「ああー、そりゃお前、ぜんっぜん悪くねぇわ。ロイの野郎、アホだなぁ。アシャカティを追放しちまうなんざ」


 ゴキブリとなってから二十四時間後。人間に戻った俺は冒険者ギルドに来ていた。ここはギルドマスターの部屋。ソロで戻った俺を不審に思った受付嬢が、マスターに声をかけてくれたのだ。


「まぁ、しょうがないっすよ。仲間がゴキブリになったら誰でもびっくりしますしね。しばらくは鬱でしたが、マスターに話聞いてもらったらスッキリしました。ところでロイ達は、まだ戻ってないんですか?」


「ああ、戻ってない。まぁ今の話を聞く限り、間違いなく遭難してるわな。探索士無しでのダンジョン探索が、どれだけ恐ろしい事なのかをアイツらはわかってねぇ。探索士に戦闘力を求めんなっつの。S級パーティーだから、天才探索士アシャカティを紹介してやったのによ。ったくあの野郎は。いいかアシャカティ。お前はすごいんだ。何言われたって気にすんな。自分と俺の目を信じろ」


 ギルドマスターはそう言ってニヤリと笑う。


「はい。ありがとうございます」


 まだ駆け出しの探索士である俺を、「天才」とまで呼んで高く評価してくれているのは本当にありがたい事だった。


「まぁ、あんな奴ら気にする事ねぇぞ。お前は全然悪くねぇんだからな。アイツらは自業自得だ。一応捜索隊は出すが、もうあんなパーティーにはお前は渡さねぇ。もっといいパーティ見つけてやっからよ。また後で顔出してくれ。ソロじゃきついだろうからな」


「わかりました。ありがとうございます」


 俺はマスターにお礼を言ってギルドを後にした。やっぱりロイ達は戻ってなかったか......。マスターはああ言ってくれたけど、やっぱり責任を感じてしまう。


 俺は追放された時の状況を思い返す。うーん、俺、ちょっと素直に帰り過ぎたよな。もう少し粘って、どうにか道案内だけでもしてやれなかったんだろうか。


 確かに、すごく酷い事は言われたけどさ。


(責任は俺が取る!)

(あいつブッ殺して!)

(死ね!)

(責任? 何の事だ?)

(お前を追放する。クビだ)

(このザコが! 役立たずが!)

(マジ使えないよね、アシャカティってさ)


 俺の頭に、みんなのセリフがリフレインする。直接言われていない事まで、心の声みたいな感じで頭に響く。


 うう、やっぱツラいな。


 ロイ達が遭難したのは自業自得、と言われたらそうなのかも知れない。だけど俺は、みんなと過ごした楽しい日々を信じたかった。あれが嘘だなんて、思いたくない。


 ダンジョンって環境は、人の判断を鈍らせる場所だ。みんながあんな風になったのは、きっとダンジョンの影響に違いない。


 どうか、捜索隊が発見するまで無事でいてくれ......。


 そう祈りながら帰路に着く。


「ただいまぁ......」


 俺は現在一人暮らし。誰もいない家のドアを開けながら帰宅の挨拶をする。これは「家」に挨拶をして、寂しさを紛らわせているのだ。


「おかえりなさい、アッ君♡」


「おかえり、アシャ」


「え!?」


 そこにはいない筈の人物が二人。義母であるシャルファと義姉であるセイラだ。


「な、ななな、何で二人がここに!?」


 俺は面食らった。二人は絶対に「こんな場所」にくる筈のない人間だからだ。


「お城、飛び出して来ちゃった♡ だってママ、どうしてもアッ君に会いたかったんだもん」


「父上は新しい王妃とその息子に夢中なんだ。私と母上は、今後はここに住む。構わないな、アシャ。私もお前に会いたかった」


「え!? え!? えええーッ!?」


 俺は頭がパニック状態。何故なら二人はこの「ルーデウス王国」の王族だからだ。俺は血が繋がっていないが、とある理由で五年間だけ彼女達と家族として過ごしていた。


「ほら早く来てアッ君♡ お風呂、沸いてるから一緒に入りましょう?」


「もちろん私も共に入るぞアシャ。体を洗いっこしよう」


 二人は俺を両側から爆乳で挟み込み、ムチムチとした肢体を押し付けながら風呂へ連行して行く。二人とも超絶美人な上にスタイル抜群で、俺の心臓は爆発寸前だった。


「いやいやいや! まずいってそれは! 俺はもう子供じゃないんだよ!? 立派な大人だ! 確かに俺たちは元家族だけど、血が繋がってない訳だし、間違いが起こらないとは限らな......」


「ひどい! 【元】家族だなんて! 私達は今でも家族よ! そうでしょセイラ!」


 泣き出す母上。だが服はどんどん脱いで行く。


「そうだぞアシャ。母上の言う通りだ。お前は、いつからそんなわがままを言うようになったんだ。それに、間違いならばいつ起きても構わん。私と母上は、お前を心底愛しているのだ」


 姉上も悲しそうにしながら、どんどん服を脱ぐ。


「いやダメだって間違い起きちゃ! 早く服着て!」


 俺は二人を見ないようにしながら叫ぶ。


「いいから早くお前も脱げ。隅々まで洗ってやる」


「あらあらアッ君たら、自分でお洋服脱げないのかしら? ママが脱がせてあげるわね♡」


「ちょ、ダメだって! うわ、ヤバいって! パンツ返して! どわぁ! ちょ、うわぁぁ!」


 二人は王族であると共に、騎士の最高位である聖騎士と暗黒騎士。戦闘力を示す「レベル」も五十を超えている。レベル三の俺が腕力で敵う訳はなかった。なすすべもなく風呂の中へと連れていかれる俺。


「ふあああ! そこは! どわあああ! 母上! 姉上ー!」


 むにゅむにゅ、ムチムチ、ニュルニュル、チュッチュッ。


 カポーン。


「お風呂、とっても気持ちよかったねアッ君♡」


「また明日も一緒に入るぞ。いいな、アシャ」


「は、はい......」


 風呂から居間に戻りテーブルでくつろぐ。二人は椅子を俺の両側に置いて、今もピッタリとくっついている。


「はぁー。やっぱりアッ君と密着していると落ち着くわね♡」


「うむ。これが癒しスポットという奴ですね、母上」


 そう言ってほっぺたとかおっぱいをすりすりしてくる二人。


 なんてこったこりゃ......天国かよ! などと思っていると、頭の中で声が響く。


(SPが10000になりました。十連ガチャを回しますか? それともレアガチャ✖️1を回しますか?)


 え......? SP溜まった! なんでだ!? ってかSPってそもそもなんの略なんだ?


(SPとは、スキンシップポイントの略です。ちなみに変身に必要なMPとは、ムラムラポイントの略です。現在のMPは、100/100で最大値です)


 説明入るんだ......。ありがたい! スキンシップにムラムラか。それが急激に溜まったとなれば、原因は一つ。母上、姉上と風呂に入ったからだ。


「よし! 今度こそ★★★★★カードゲットだ!」


 俺は思わず叫び、キョトンとする二人を見てハッとなった。


「どうしたの、アッ君」


「★★★★★カードとはなんの事だ?」


「うっ。実は......」


 俺は二人に事情を説明した。昨日初めて「前世ガチャ」を回した事。そしてゴキブリになった事。再び回して変身する為にはSPとMPが必要で、二人と触れ合った事でそれが溜まったという事を話した。パーティーを追放された事に関しては、今は触れないでおこうと思う。


「まぁ! スキンシップでSPが? じゃあお風呂一緒に入ってよかったわね♡」


「わぷッ! う、うん。良かったと思う」


 抱きついて自分の胸に俺の顔を埋める母上。


「ふむ。前世ガチャか......そういえば聞いたことがある。前世ガチャと、遺物の関係を。前世の人物にまつわる遺物を身につけるか手にした状態でガチャを回せば、その持ち主のカードを引ける可能性が高いと」


「え!? 姉上、そんな話をどこで!?」


「賢者アレクセイ様の講義の時にな。この世には様々なユニークスキルがあり、実は優れているにも関わらずハズレスキルと呼ばれているものがあると。その一つとして、前世ガチャの話をしてくれたんだ」


 そう言って微笑する姉上。


「しかし、アシャが前世ガチャの持ち主とは知らなかった。何故隠していたんだ? 早く教えてくれればアドバイス出来たのに」


 姉上は悪戯っぽく笑い、俺の耳たぶを噛む。


「な、なんか恥ずかしくて。ハズレスキルって言われてたし。うわ、母上!?」


 俺のシャツに手を入れてくる母上。


「セイラちゃんばっかりずるいわ。ママもアッ君の事、気持ち良くしてあげたい♡」


 そう言って首筋にキスをする。


「はわわ......ちょっと二人とも、一旦落ち着いて! 俺も男だ! これ以上はヤバイ! 理性が崩壊して二人を襲っちまうよ! コホン! とにかく! 俺はこれからちょっとガチャを回して見るから、見守ってて!」


 俺は咳払いをしながら立ち上がり、テーブルから離れて二人と距離を取る。


「そうね、まだ日も落ちる前だし。少し気が早かったわ」


「ベッドは一つしかないからな。おのずとアシャの理性も崩壊するだろう。私と母上は、それまで待つだけだ。さぁ、好きなだけガチャを回すがいい。SPとMPならすぐに補充してやる」


 ペロリと唇を舐める母上と、ウインクをする姉上。うう......嬉しいけど、やっぱちょっと罪悪感あるよな。母上は既婚者だし、姉上にも婚約者がいるんだ。


「と、とりあえず、その話は置いとこう! んじゃ、回すよ! ッとその前に」


 俺は寝室に行き、タンスをゴソゴソと引っ掻き回した。


「あった、これだ!」


 俺がタンスの引き出しから引っ張り出したのは、古ぼけた首飾り。裏には「ルキア」と名前が掘られており、伝説の英雄「戦乙女ルキア」が身につけていた首飾りとデザインが酷似しているらしい。


 俺は孤児だった。教会の前に置き去りにされていたのだが、俺と一緒にこの首飾りが置かれていた、と神父様が教えてくれた。


 俺は首飾りを身につけ、二人の元へ戻る。


「あら、その首飾り」


「城に住んでいた時も四六時中身につけていた、戦乙女ルキア様の首飾りだな」


「ああ。まぁ、偽物かも知れないけどね。コイツに賭けてみる。それじゃあ行くよ!」


 目を閉じる。すると、またあの声が聞こえて来た。


(SP1000ポイントでノーマルガチャを一回まわせます。十連ガチャは10000です。普通にノーマルガチャを回すよりは、十連ガチャの方が★★★以上が出る確立が高いです。また、10000ポイントでレアガチャを一回まわせます。これは★★★以上が確定で、★★★★と★★★★★が稀に出現します。どのガチャをプレイしますか?)


 もちろん、レアガチャだ。姉上の言っていた遺物とガチャの関係性。その話を俺は信じる。このルキアの首飾りが本物なら、遺物という事になる。つまり戦乙女ルキアのカードが出る確率は、かなり高い筈だ!


 俺は目を閉じ、右手を前に出してハンドルを握るように空中を掴む。そして深く、深呼吸をした。


「前世ガチャ、回転!」

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