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プロローグ
本編の流れとは関係ありませんので、最悪読み飛ばしてもらっても構いません。
人は嘘をつく。自分のために、誰かのために、目的のために。
平気で欺く者。自身の首を絞めながら死に物狂いで嘘をつく者。嘘をつききれない者。様々な嘘を人はつく。
正直であることを人は尊ぶが本当にそれを求めているのだろうか?人は正直でいることを恐れる。そして正直な人間を異質なものと見ることだってある。
本当はそんなことなど求めていないのに、常識に囚われてそれが正しいのだと錯覚しているのではないか?
あの人も、あの子も、アイツも、誰かも、自分という人間を演じている。理想とする自分を、自然なままな自分を、みんなが求める自分を。演じて生きている。
もしも自分という登場人物を演じていない存在がいるのなら、それはきっと――。
これは一人の青年の物語。彼という人間が一体どんな自分を演じているのか、それを見届けるための物語。
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