表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/19

パーティ結成

耳にかかるぐらいの真っ直ぐな金髪で、薄緑色の目をしている、俺と同い年ぐらいに見える少年がいた。パーティに参加したいという。



実は、(自分にパーティなんて組めるのか)などと思っていたので、かなり嬉しい。



「ありがとうございます! よろしくお願いします!」



「こちらこそよろしくお願いします。冒険者のルールがほとんどわからなかったので、とてもありがたいです」



まずは自己紹介から。



「えっと、俺……僕はルイスって言います。職業はアサシンって言うんですけど、他に同じ職業の人がいないので……説明しにくいですね。とにかくよろしくお願いします」



「僕はユリウスです。職業はケンカクなんですけど、ルイスさんと同じで同じ職業の人がいないので、詳しいことは全く……。一応刀での訓練を積んでるので、ある程度は戦えます」



刀。王国東南地方で使われている武器だと聞いたことがある。長さは様々だが、剣と違って薄く、片刃で少し反りがあるらしい。おそらく腰につけているものだろう。



そういえば、どうもこのパーティ、堅苦しい感じがする。


あっ、そうか。


どちらも丁寧な話し方をしていたからだろうと気づく。堅苦しいのはとても苦手なのだ。




「早速提案なんですけど……」


「何でしょうか」


「お互い丁寧な話し方やめてみませんか?さっきは初対面だったけれど、今は同じパーティですから」


「そうですね。じゃ……よろしくね、ルイス」


「こちらこそ、ユリウス」


「あと、僕のことユーリつまて読んでくれると嬉しいな」


「オッケー、じゃ、ユーリ、ユーリはご飯食べた?まだなら早速一緒に食べようよ」


「まだ食べてないよ」



そう言いながらユーリは俺の隣に座る。



「誰かとご飯一緒に食べるって結構久しぶりだ……」



そう言いながらにっこり笑い、ユーリはご飯を食べ始めた。



食べながら、いろいろな話をした。冒険者になった理由、どれくらい魔物を狩ったか、スキルのこと、故郷のこと、家族のこと……。ユーリとはかなり気が合い、初めて会ったばかりなのにとても話をしてしまった。





話すこともだいぶ少なくなり、会話も途切れがちになってきたので、今夜は寝ることにした。宿は2人で相部屋にした。別に男女でもないし、宿代が相部屋の方が少し安かったのでよかっただろう。ユーリは疲れていたのかすぐ寝てしまい、俺も気がついたら寝ていた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





翌朝、目が覚めるとユーリはもう起きていた。けれど、完全には目覚めていないようだ。まだ目をこすっている。



「あ、ルイス起きたんだね。おはよう」



「おはよう」



朝の支度をしながら、今日の予定について話すことにする。



「魔物狩りをしに森に行って、スキルの見せ合いとかをしようと思うんだけど、どう?」


「いいね、そうしよう。ルイスのスキル知りたかったから」


「じゃ、決まり。魔物狩りをしに森に行こう」



今日の予定が決まったので、早速朝食をとりにいく。食堂に着くと、ザックさんと、そのパーティ仲間らしい人たちがいた。


「お久しぶりです、ザックさん」


「お久しぶりっつっても1日会ってないだけじゃねえか。お、パーティできたんか。よかったな」


「ええ、おかげさまで。これからどこか依頼でも行くんですか?えらく朝が早い」


「別の街に行くんだよ。俺らはあちこち旅して回ってんだ。ま、また会えるだろうけどな」


「そうですか。気をつけていってらっしゃい」


「おうよ」




そう言ったあと、ザックさんが近づいてきた。ヒソヒソ声で話しかけてくる。


「……お前、武器が合ってない気がするぞ。選んだのは俺だけど、別の武器にすることも考えとけよ。最悪命を無くす」


「はい?」


「武器がお前の職業にあってないんだよ。魔法使いが剣持ってもうまく戦えない、剣士が魔法の杖持ったところで使い道がないってのと似てるな。自分に合う武器を探した方がいいぞ」



そう言い残してザックさんたちは組合を出ていった。


「ありがとうございましたー!」


と後ろ姿に声をかけてから、急いでユーリのところへ行く。もう食べ始めていた。



「ごめん、遅くなった」



「気にしてないよモグモグ。とにかく食べなよ、腹減ってるでしょ?」



「はーい」






朝ごはんを食べ終わると、早速外に出た。ユーリに案内したいところ、武器屋や肉屋などを回りながら門へ向かう。ユーリの目が、武器屋の前で輝いていた気がした。





「帰ってきたら、ちょっと武器屋に寄ろうと思う。新しいものを探したいから」


「うん、いいよ。僕も武器屋で色々見たいし」




そんなこんなで門を出て、森の中に入っていく。魔物が出やすくなるので少し気を引き締める。



しばらく話しながら歩く。すると、前の方にオークを見つけた。オークは、動きは鈍いものの体力は高めの魔物だ。



「俺からでいい?」


「もちろん」



ということで、俺のスキルを見せることにする。



「……『隙』発見からの『首刈り』」



と呟き、一気に走り込んでいく。物音に気づいたオークがこちらを振り向いた瞬間に、首に鋭い一撃を入れた。



「これが俺のスキルの基本。相手の急所、相手の攻撃、相手の隙がわかり、隙を攻撃をして殺すときだけ攻撃の速度が上がるらしい」



「お、おう……。最後の一振り、腕が瞬間移動したようにしか見えなかったけど、あれが『攻撃速度の上昇』でいいのかな?」



「うん。首刈りって呼んでる」



「首刈り、か。すごいもの見た気がする」



そう言ってもらえると少し嬉しい。



「オーク、もう一体いるみたいだけど僕やってもいい?」



「いいよ、もちろん」



ユーリ、職業「ケンカク」のスキルを見ることができるみたいだ。






「よし、じゃあ……『鶴の一声』」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ