2日目朝
「ふわぁ〜ぁ」
窓から入ってきた朝日でルイスは目を覚ました。筋肉痛、関節痛などは特には無い。元々ある程度筋力はあったからだろう。腹が痛い気がしたが、空腹なだけだった。
冒険者用の安い宿を出て、冒険者組合の建物に向かう。まだ朝焼けが見えるくらいの早い時間だった。途中の公園で軽く運動をしている爺さん以外の人は見かけなかったが、料理をする匂いはする。朝食を作っているか、今日の店の料理の準備をしているのだろう。
「おはようございます」
組合の建物に入るとアリスさんに挨拶された。
「おはようございます」
と返す。
とりあえず食堂で朝ごはんを食べる。パンが焼きたてだった。
食べ終わって、アリスさんに昨日から聞きたかったことを思い出した。まだ人が少ないので、今の方が質問などはしやすいだろうと思い、早速質問することにする。
「パーティとか組むときって、どうしたらいいんですか?」
「パーティを作りたい場合と参加したい場合とで少し変わりますが、掲示板に『パーティ募集』とか書いた紙を貼っておけばいいですよ」
「ありがとうございます」
パーティを組まない冒険者はあまりいないというので、とりあえずパーティ募集の紙を貼っておいた。『パーティに参加したい』という紙でもいいのかもしれないが、得体の知れない職業の人間を誘う人は少ないと思ったからだ。もしかしたら初心者の人が来てくれて、初心者パーティでも組めるかとも思った。
紙を貼り終わってもまだ人は多くは無かったので、もう一つ聞いてみる。
「職業ごとの能力ってわかりますか?知っているものがあれば教えて欲しいです。
「すみません。いくつかは知っていますが、そんなに多くはありません」
「ちょっとでも知れたらいいなと」
「ウィザードは、魔力という物を消費して火を起こしたり風を操ったりできます。私も一応ウィザードですので、多少はできますよ。炎の球を放つファイアボールとか、ある程度までの攻撃を防げるマジックシールド、相手に冷気を浴びせるフリーズなどがありますね」
「戦士系ならオレが説明するぜ」
うわっ! いつのまにかザックさんが隣にいた。
「アタッカーもガーダーも使えるスラッシュって技がある。斬る速度がかなり上がるんだよ。ガーダーの俺が使えるのは、筋力と耐久力をあげられるパワーアップとか、前にある物を吹っ飛ばすボムとかがある」
「俺らのパーティのアタッカーは、シュクチとかいう技で短距離を瞬間移動したり、トリオトシとかいって斬撃を飛ばしてたりしたな」
シュクチという技が気になる。俺が使えた瞬間移動ととても似ている。
「急所がわかるっていう能力は聞いたことあります?」
「「いや、無いよ」」
「というか、急所なんてあるんですか?」
「バカ言うな、急所が無かったら戦士に魔物が倒せるかっつーの」
ザックさんとアリスさんが話し始める。仲がいいようだ。
「あの、ありがとうございました!」
「気にすんな」
「お気になさらず」
2人と分かれて組合を出る。今日も朝から魔物狩りをするつもりだ。




