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冒険の始まり

「お前さん、武器持っとるんか?」



いきなり声をかけられ、驚いてルイスは横を見る。巨大な剣を背負ったモヒカンのおじさんが、ルイスの方を見ていた。


「さっき登録済ましたように見えたけど、武器屋には行ってへん気がするからな。一応声かけてみたんや」



「あ、ああ。武器買えるだけの金も無いし、とりあえず仕事見つけようかとしてたんだよ」


(嘘。本当に忘れてた。)


「おう、そういうことか。お前さん職業なんだ? 1番安い物しか無理だが買ってやれんことは無いぞ」



どうやら、職業に合った武器があるらしい。


「一応アサシンって言われてるんだけど……」


「聞いたこと無いな。取り敢えず片手剣買ってやるから、ある程度まではいけるはずだぜ。ついて来いよ」



ごつい見た目の割に、結構優しそうだ。言われた通りについていく。通りに出て少し歩くと「武器屋」と書かれた巨大な看板の掛かった店があった。



「ここだ。武器ならここが良いぜ」



店の中は若干暗い。窓から入る光だけが明かりになっている上、窓自体も小さいからだろう。


「お前さんには……これかな?これ買ってやろう」


と言って、おじさんはカウンターに向かっていく。店の外に出ると、おじさんは剣を渡してくれた。



「すまない。ありがとう」


「何、気にすんな。俺は結構金あるからな。出世払いでいいぜ。ガハハハハハハハ!俺はザックってんだ。よろしくな」


「本当にありがとな」


「気にすんなって。俺は暇だし、ちょいと仕事教えてやるよ。魔物の値段とかもな」



どうして冒険者になったのか、出身はどこかなどを話しながら、2人は歩いて冒険者組合に帰ってきた。




2人は掲示板のようなものの前にいる。


「この紙切れが依頼書ってやつだ。依頼の内容、条件なんかが書いてある。まあたまに見るぐらいでいいと思うぜ。多少難しいが、報酬は弾む。あとは適当に魔物狩りでもして、証拠を出せば金が入る。証拠は物によるが、基本体の一部だな」


「食堂は、結構基本的な食事しか出ない。豪華じゃ無いが多分割安だから、長く世話になるはずだな。仲良くしとけよ」


「魔物はモノによるが……肉、皮、骨の三部分で買い取ってくれる。傷がついてるモンは値段が落ちるから、綺麗に狩るのが1番いいだろ」


「武器はさっき行ったところがいいだろうな。ザッとこんな感じだ。後はまあ適当にやってくれ。じゃあまたな。なんかあったら教えてくれ」



「色々ありがとな」



気にすんなという手振りをしながら、ザックは外に出ていった。



(さて、早速行くか……)



そうして、ルイスの冒険者生活が始まった。

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