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ナイフの能力

「ルイス君は、このナイフの特殊能力について、どれくらい知ってる?」

「2つは瞬時に持ち替えられるってことぐらいかな」

「分かった。じゃあ、それ以外について教えていくね」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



白いナイフと黒いナイフがあるでしょ。この2つは、全く違う特徴があるわ。


例えば、黒いナイフは「相手に傷を与えたら、相手の動きを鈍らせ、自分の傷を癒す」という効果があるけど、白いナイフは「相手に傷を与えたら、自分の仲間の傷が回復する」という効果があるらしいよ。


それから、黒いナイフでわざと傷をつけた場合相手には毒が体内に入れられ、白いナイフでわざと傷をつけた相手は毒が解毒される、と聞いたことがあるわ。


あと、黒いナイフは人を殺すことを得意とするけど白いナイフは人を助け、魔物を殺すことを得意とするわ。


要するに、白いナイフは人助け、黒いナイフは人殺しのための道具ってことね。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「なんで白と黒の2つがあるんだろう?」

「これは私の予想だけど……初代吸血鬼は光と闇っていう2つを大切にしてたらしいから、それをナイフにも表したんじゃないかな」

「へぇ〜」

「それから、ルイス君はカツニンケンとセツニントウって聞いたことある?」

「いや、無いけど……」

「初代吸血鬼がよく口にしていた言葉で、白いナイフにはカツニンケンを、黒いナイフにはセツニントウを使えっていう言葉も伝わっているわよ」

「ふーん……」


そんなことを話していると、急に馬車が止まった。外が騒がしい。男たちの声と悲鳴、金属がぶつかり合う音がする。


「これは……多分盗賊だよね」

「そうよ。戦う必要があるわ」


これから人殺しをすることになるだろう。緊張はしない。狩りをするような気分だ。


「さあて、誰からやろう」


ルイスは気が付いていないが、彼の口角は吊り上がっていた。

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