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故郷へ帰ります

今日は狩りに出かける。明日この街を出て、王都に向かう。その途中で実家に寄り、手に入れて貯めていた金を渡す予定だから、その旅費などを集めることにしていた。



朝早くに宿を出て狩りに向かい、夕方までずっと森で過ごした。金貨2枚を使って買った「ゼログラムバッグ」にスライムボールなどを放り込んでいく。人5人ぐらいまでの重さの物なら、体積と重さを無視して持ち運べるという便利バッグだ。町の周辺の森にはそんなに強い魔物はいないらしく、全く苦戦することは無かった。





夕方になったので狩りを終わらせ、組合に行く。明日から旅に出ることを伝えると、3枚の金属板を渡された。親指と同じくらいのサイズで、金色に塗られている。


「旅に出られるなら、自分の身分の証明が必要となる場合があるでしょう。これは冒険者組合のプレートです。冒険者パーティや冒険者にはランクというものが存在しますが、このプレートはランクを表してくれます。皆さんはキングスライムを討伐されているので、ゴールドランク冒険者になりますね」



冒険者のランクは下から順にブロンズ、シルバー、アイアン、ゴールド、プラチナ、ミスリル、オリハルコン、アダマンタイトとなっている。基準として、キングスライム討伐でゴールドの上位、エルダーリッチ討伐でミスリル〜オリハルコン、ドラゴンなどの災害となりうる魔物を討伐するとアダマンタイトとなるらしい。アダマンタイトの冒険者はなかなかおらず、知られている国の中では5組ほどしかいないらしい。



ゴールドプレートを貰い、夕飯を食べ、眠ることにする。明日は朝が早いかもしれない。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



翌朝、目が覚めるとちょうど日が登ってきたところだった。武器と保存食、プレート、手に入れた金があるかちゃんとチェックする。ユーリとルトも起きてきた。


朝食をとり、アリスさんたちにお礼を言ってから街を出る。門番の人には少し寂しそうな顔をされた。





街を出てしばらく歩くと、商人の集団と会った。王都に向かおうとしたが、だいぶ人数が膨れ上がった割に傭兵などの護衛が少なく、どうしようか困っていたらしい。ゴールドプレートを見せ、商人たちの護衛として加えてもらった。食事と寝床という点は安全になっただろう。





夜は交代で番をした。特に事件は起き無かったので安心した。ちなみに、実家のある村にたまに来ていた行商人の人は、この商人たちの仲間だった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



街を出てからちょうど1週間が経った。商人たちとも仲良くなった。そして、もうすぐ僕の村に着くらしい。






次の日の夕方。ようやく村が見えてきた。馬車だったので、行きよりも早く帰れたとは思うが、それでも時間がかかったことに変わりはない。




村に入るとすぐに噂が広がり、母さんたちが来た。



「ルイス、1か月でずいぶんと成長したねえ。おかえり。今日はゆっくり休みなさい」



「ありがとう。これ、お金なんだけど……」



「それは明後日話しましょう? 今日と明日はゆっくり休んで。


あら、ルイスの……パーティメンバーさん達かしら? ルイスは迷惑かけてないかしら」



「大丈夫ですよ。それよりも僕らがお世話になってますからね、はははは」



「あらそう? 迷惑かけてないなら良かった。昔からヤンチャだったから……


まあとにかく、ゆっくり休んで。ベッドとかは用意しますから」



「「ありがとうございます」」「ありがとう」



ようやく実家に帰って来た。今日はゆっくり休もう。かなり長旅だったので、疲れも溜まっているだろう。食事をとり、弟たちと遊んでから寝た。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




次の日は昼頃まで寝てしまった。疲れが溜まっていたことと実家に帰って来て安心したことがあってだろう。結局、今日は村の人の手伝いをし、弟たちと遊ぶことしかしなかった。まあ充実した1日だったと思う。ユーリたちも弟たちと仲良くしていたみたいだった。



今日はちょっと村ではなく商人たちと寝てほしいと言われたので、商人たちの馬車の中で寝た。村から少し離れた森の中に馬車があった。その周りには、魔除けの結界のようなものが張られており、魔物は中に入れないらしい。多分パーティーか何かの準備をしてくれているのだろう。

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