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集団の規格化
経済合理的に人間を規格化するにあたっては、人間を奴隷に、道具に、歯車にすることになる。
歯車らを作動させる力学は、恐怖である。
よって、恐怖しやすい人材は規格化しやすいが、恐怖しにくい人材は規格化しにくい。
よって、恐怖しにくい人材は、恐怖しやすい人材の手によって淘汰していかねばならない。
恐怖しにくいことは、本来は、人間の幸福の要素である。
物質的な損得や、私的な損得にあくせくしないことは、本来は、人間の幸福の要素である。
しかし、利己心にあくせくし、権威に恐怖する人間像こそ、求められる。
よって、経済や技術にとって合理的な人間像と、人間幸福に合理的な人間像とは異なる。
前者の規格化された個人らによって後者を淘汰していくことによって、集団が規格化できる。