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ネジ飛び姫  作者: もぐもぐお
最終章
67/85

68 「様々な再会」

 少し話が戻りますが、私の中学時代に現れた「ネジ飛び姫」という存在は、まるで大型台風の様に、突如私達の目の前に現れて、私達の様々な常識や価値観を気持ちの良いほどに吹き飛ばし、ぶち壊していきました。

 その台風が去るように・・・・、彼女は私達の前から去っていきました。


 私にとって、この「エリ」という存在は、当時大変大きなもので、恥ずかしい言い方をすれば、まさに「すべて」だったのでしょう。お陰で、その大きな喪失感から私が立ち直るには、その後何年もの月日と、様々な人達の助けが必要になりました・・・。


 「うっ・・・ぐむっ・・・・。」


 「渡辺! どうした! 渡辺!」


 エリが台風のように去った直ぐ後、私はその喪失感からくるストレスで、なんと中学三年にして胃潰瘍を患い、倒れてしまいます。

 勿論、原因はそれだけではなく、当時抱えていた進学や将来への不安もあった事でしょう・・・。 しかし、それ以上に、私には彼女を失った事の方が大問題でした・・・。

 この後、リョウコや仲間達との関係もギクシャクしたものなった事は、既にお話しした通りですが、結局は「一緒に居ればアイツを思い出す・・・・」。当時はそれが、何よりも私には辛い事でした・・・。


 それから何年もの月日が経ちました・・・・。

 私は就職を機に地元を離れ、違う街で一人暮らしを始めていました。

 その間、私も人並みの恋愛をいくつか経験し、それなりに出会いと別れに伴う嬉しさや悲しさも学んでいました。ただ、それはどこか空虚なもので、本当の意味での恋愛というものは、もう出来ない人間になっていることを、身をもって知ることになりました。

 エリとの事は一生涯忘れる事は無く、ただ、当時の様に深い傷として日々を蝕むようなものではなく・・・、なにか私自身を形作るひとつとして身になじむような、そんな存在を変えたものになっていました。


 そんなある日の事、私は偶々戻っていた地元で、彼女との偶然の再会を果たす事になります。


 「渡辺!?」


 「・・・。 もしかして・・・リョウコか!? 久しぶりだな!」


 そこには、スッカリと成人して大人の女性に変貌していたリョウコの姿がありました。

 当時のあの愛らしくも美しい容姿のまま、大人の色気も加わり、リョウコは、眩しいばかりに所謂「イイオンナ」になっていました。


 「時間ある? もし良かったら、どこかでお茶でもしない?」


 「良いね、行こう行こう。 俺も懐かしいから、色々話をしたい。」


 私達は近くの喫茶店に腰を落ちつけ、お互いの顔をマジマジと見つめ合いました・・・。

 すっかり大人の美女に変貌していたリョウコですが、その面影は、当時の可愛い少女のままでした。私は、リョウコとそれに連なる当時の仲間達の面影が、頭の中を駆けめぐっていました・・・。


 『懐かしい・・・・。』


 「渡辺、本当に久しぶりだね。 あなた、全然行方が分からなくなっちゃったから・・・。うふふふ。」


 リョウコのこの眩しい笑顔も、実に久しぶりの事でした・・・。


 「いや、悪い悪い・・・。 何となくね・・・・。 まあ、色々あったからさ・・・。」


 「そう・・・だよね・・・。」


 「お前は、みんなと連絡取ってるのか?」


 「ううん・・・。 やっぱり、何となくね・・・。 渡辺と同じかなあ・・・。 あははは・・・・。」


 「そうか・・・。 そういえば、この間、偶然だけど鷲尾にあったぞ! 凄く元気そうだった。」


 「へえ! タカちゃんに? 懐かしいなあ・・・。」


 「それがビックリしたよ。あの男勝りだった鷲尾がさ、物凄い美人になってた!

 あんなに真っ黒だったのに、色まで白くなってて。あいつ、地黒じゃなかったのか。ホント、女って分からんね。」


 「タカちゃんは昔から美人だったもの。 うふふふ。」


 「リョウコも変わったな・・・・。 昔のままなの様でもあるんだけど・・・・。 でもやっぱり、見違えたよ・・・。」


 「ありがとう。 私だって、それなりに色々あったもの。」


 「きっと、そうだよな・・・。」


 この時、私はエリの事を考えていました。 私の中の彼女は、あの当時のまま時が止まっています。


 『もし、生きていたのなら・・・。 果たして、アイツは今頃どんな女になっているんだろうね・・・・。』


 それから私達は昔話をして盛り上がりました。

 初めて出会ったときのこと、本当に心霊写真が撮れちゃったり、怪奇現象に立ち合ったり・・・。また、あの夏祭りの事を思い出したようになじられたりしました。


 「それを言うなよ・・・・。あの時の事は俺も散々後悔したんだ。」


 「あはは、ごめんごめん。」


 「そういやさ、俺、今ネコ飼ってんだよ。」


 「ネコ? 渡辺が?」


 「そうそう、しかも二匹も! まあ飼ってるっていうか、人に頼まれて預かってるんだけどさ。

 丁度今回の帰省にも連れてきててさ。 まだこんなちっちゃいネコなんだけどな。」


 「へえ~! そういえば、渡辺って昔から動物好きだもんね。 あはは。」


 「いや、そこのところを上手く丸め込まれてさ・・・。断れなったんだよ。」


 「ネコって言えばさ、昔の事思い出さない? みんなで土管で飼ったネコの事!」


 「そうそう、俺もそれを思い出しちゃってさ! あのネコ、結局どこ行っちゃったんだろうなあ・・・。」


 「そうだねえ。 きっとあの後も元気にしてたと思うけど・・・。」


 「あのネコが居なくなったとき、エリの落ち込み方ったら無かったな・・・。 あの事があって、俺は大分アイツの事、理解できたような気がするよ・・・。」


 「あはは・・・。 エリは本当に優しかったからね・・・。 それに、何よりも寂しい事が辛い事、良く知ってたから・・・。」


 「そうだな・・・。 ・・・・。 リョウコは、大分落ち着いたのか?・・・。」


 それはつまり、エリの「辛い想い出」を指していました。リョウコも直ぐに察したようで・・・。


 「うん・・・・。 もう大丈夫。 だって、私達は二人分の人生を背負ってるでしょ?」


 「そうだな・・・。」


 「渡辺は、もう落ち着いた?」


 「ああ、俺も色々あってさ・・・。まあでも・・・、ずっと気になってたから。リョウコが元気になっててくれて、本当に良かったよ・・・。」


 「そっか・・・。 気にしてくれていたんだね・・・。 馬鹿なんだから、ホントに・・・。」


 私はようやく、使命のひとつを果たせたような思いでした。

 私自身がその贖罪に苦しんだように、同じように長い間消えなかったであろうリョウコの心の贖罪も、急に消えることは無くても、少しずつ少しずつ、軽くなっていく事は間違いがありませんでした。

 役目を終えた私は、リョウコが落ち着くのを待って、その場を去ろうと考えます。


 「久々に会えて楽しかったよ。 俺、そろそろ行くよ。」


 「そう・・・。 私も楽しかった。 渡辺、全然変わらないね、昔のままだよ。」


 「そりゃひでえな。 俺だって少しは人間的に成長したんだぞ。 色々な経験も積んだしな。」


 「あははは、そうだね。 分かるよ!」


 「昔から思ってたけど、リョウコって俺の事、子供にしかみてないよなー。」


 「あはは、そんな事無いよー。ちゃんと、一人の男として、ずっと見てたよ。」


 「なんだそりゃ!まあ、良いけどよ。」


 「渡辺・・・・。」


 「ん?」


 「ありがとうね、懐かしくて、すこしビックリしたよ。」


 「それは俺もだよ。偶然でも何でも、今日は本当に良かったって思ってる。」


 「なんだろう・・・、今とても気持ちがスッキリしてる・・・。」


 「そっか・・・。 それを聞いたら、俺もなんだか気持ちがスッキリしたよ。 正直、リョウコの事はずっと気になってたからさ・・・。 エリの事を聞いた時だって、一番辛いリョウコに当たるような事したしな・・・。あの時はホントごめんな・・・。」


 「そんなこと無いよ・・・。 私だって、本当は黙っていれば良かったんだから。 でも・・・・、一人で抱えるのは、本当に辛くてね・・・。 渡辺に甘えたんだよ・・・。」


 「いや、それで良かったんだと思う・・・。 全部、そう言うふうになってるんだよ、やっぱり。 それは多分、俺たちが背負うものだったんだと思う・・・。」


 「渡辺、本当に変わらないよね・・・。 あはは、何だか安心したよ。」


 「たぶん、良い意味だって事で、受け取っておくよ。」


 「あはは! ・・・・。 そう言えばさ・・・・。 渡辺、気がついてた?」


 「何を?」


 「当時ね・・・。 渡辺の事を好きだったのって、エリだけじゃないんだよ?」


 「え?」


 リョウコはまるでイタズラをするような顔で微笑みながら言いました。


 「私も、渡辺の事が好きだったの。 気がついてた?」


 そうイタズラっぽく言うリョウコの顔に、私はそれが本心なのか、冗談なのか、判断が出来ませんでした。


 「すまん、まったく気がついてなかった・・・。」


 「あははは、 渡辺だからね、仕方ないよ、あははは。 それに、当時は渡辺、エリの事ばっかり考えてたから!」


 『そうでもないんだけどな・・・・。 いや、本当はそうだったのかもしれない・・・。』


 「あはは、冗談だよ、冗談! 真面目にならないでよ! あはは!」


 そう言って、まるで少女時代のような笑顔で笑うリョウコを見て、私は当時の自分の未熟さが何だか無性に可笑しくなり、いつの間にか、リョウコにつられるように笑っていました。

 そして、そんな冗談が言えるほど、リョウコの心に残った深い深い傷は、癒されていってるのだと確信できた事が、とても嬉しく感じていました。


 「ありがとう、何だかとても懐かしい時間を過ごせたよ。」


 「私もよ。 とても楽しかった。」


 「今度はいつ会えるか分からないけど、元気でな!」


 「うん、渡辺もね。 元気で・・・。 それじゃあね!」


 私達は、まるで当時のように元気に手を振って別れるのでした。



 そして、それからしばらくして、実家に戻っていた私の元に、一本の電話が掛かってきました。それは、高校時代の学級委員からの電話で、どうも急な話だが、集まれる人間だけで簡単な同窓会をやりたいとの事。

 私はこれまで様々な理由から、同窓会の類には一切出席しておりませんでした。当然、今までの流れから言えば、今回も出席なぞしないはずでした。

 そもそも、私は当時、クラスメイトとは殆ど交流がありませんでしたし、冗談のような話ですが、実際に名前を覚えているクラスメイトは、「和泉エリ」たった一人でした。


 しかし、何故かこの時、どういう心の変化か、私はこの同窓会に出る事にしました。 今考えても、何故行こうと思ったのか、まったく不思議な話です・・・。

 当然、この時は、「和泉に会えるから・・・」等という事は、一切考えていませんでした。


 「よう! 久しぶりだな! 渡辺!」


 「おっおう!(そういや、班長って、名前なんだっけ・・・・。 あだ名が班長ってのは覚えてんだけど・・・。)」


 「おう! 班長! 渡辺も久しぶり!」


 「おう!(コイツはたしか・・・今田だっけか? いやいや、本田だっけな?)」


 「あれ? 今日はこれだけか?・・・」


 「そういや、もう集合の時間はとっくに過ぎてんな・・・。」


 「今日はこの三人以外、誰もこねえよ・・・。 みんな、土壇場で急に欠席しやがった・・・。ふざけやがって・・・。 悪いけど、俺はもう、二度と同窓会なんて企画しねえよ。」


 「まあ、急な話だったから仕方ねえよ。」


 「いやいや! それでもみんな一度は出席するって言ってやがったんだよ! それがやれ熱出しただの、家族の用事が重なっただの、彼女に急に呼び出されただのよ! ふざけんなってんだよ!」


 「へえ・・・。 そんな事もあんのか、珍しい・・・。 凄い偶然だな・・・。

 で、これからどうすんだ?」


 「ああ、仕方ねえから、俺らだけで飲み行くべ。 知り合いの所なら、安く飲めるから。」


 「良いねえ! 行くべ!」


 「そういや、そこによ、すげえ可愛い店員さんがバイトしてんだよ! みんな、ビックリするぞ!」


 「へえ、そりゃ楽しみだな。」


 そんな訳で、私達は学級委員の知り合いの店へ移動します。


 「とりあえず、生で良いか?」


 「ああ、まずは乾杯するか。」


 「あ、居たぞ、可愛い店員さん! お~い!」


 「は~い! あら~、班長! いらっしゃい! あれ? 今日は同窓会じゃなかったの?」


 「それがさ~、今日みんな、土壇場で欠席しやがってよ・・・。 三人だけになっちまったから、ここで飲ましてくれよ。」


 「へえ~・・・。 私もごめんね~。今日は代わりの人が居なくて・・・。」


 「いや、和泉は最初から欠席なんだから、全然悪くねえよ~。 ははは!」


 『和泉?・・・』


 その姿を見て、私は思わず勢いよく椅子から立ち上がっていました。


 「なっなんだよ、渡辺! 興奮しすぎだぞ!」


 「和泉・・・。」


 「ユキちゃん・・・。」


 「あれれ~? お前ら、そんなに仲良かったの!? なんだ、連れて来なきゃ良かったな・・・。」


 「久しぶり・・・。元気そうだな・・・。」


 「ユキちゃんも・・・。 なんだか、凄く老けたね・・・。あはは・・・。」


 「ああ、いろいろあったからな・・・。 元々オッサン顔だったのが、余計酷くなっちまった。 ははは」


 「お~い・・・。 なんか面白くねえぞ。 ほら、和泉も仕事しろよ!」


 「あ、ごめんごめん! 生三つね! 毎度~!」


 「・・・。 班長、有り難うな。 今日来た甲斐があったよ。」


 「なんだそりゃ・・・。 お前、和泉を狙ってんのか!?」


 「いや、そんなんじゃねえんだ・・・。」


 「はい、生三つね~!」


 そう言ってビールを配る和泉から、テーブルの下を伝って私の手に渡された物がありました・・・。

 私はそれを、みんなに見られない様、テーブルの下で確認すると・・・。


 【今日は夜九時で終わるから、裏口で待ってて!】


 『和泉・・・。』


 その後、私たち三人は、お互いの近況を報告しながら、それぞれの生活の愚痴やら、あるいは将来の夢やらを語り合い・・・。


 『こんなに楽しいヤツらなら、高校の時に、ちゃんと付き合っておけば良かったな。 いや、勿体ねえ時間を過ごしたな、やっぱり・・・。』


 三人だけの同窓会を、それなりに楽しむのでした。

 そして、午後も八時をまわった頃、同窓会はお開きとなり・・・、私は和泉のメッセージの通り、九時まで店の裏口付近で時間を潰していました。


 「ごめ~ん! 待った?」


 「いや、酔い覚ましに丁度良かったよ。 ホントに久しぶりだな、和泉。」


 「あはは、元気そうだね、ユキちゃん。 これから平気かな?」


 「ああ、お前からメッセージ貰ったから、ちゃんとセーブしてたよ。」


 無事に待ち合わせられた私達は、近くの居酒屋へと移動し、お互いに今までの事、近況や、今付き合っている人の事等々、それぞれが別々だった時の知らない情報を共有し合います。


 「そっか・・・。 じゃあ、今幸せな訳だな・・・。 なんか、ホッとしたよ・・・。」


 「あはは。 ユキちゃん、私言ったでしょ? 私の事は背負わないでって。 勝手に背負われても、迷惑なだけだよ。 あはは。」


 「そう言われても、なかなか割り切れねえんだよ、やっぱり・・・。」


 「相変わらずだね・・・、ユキちゃん。 変わってなくて、安心したよ・・・。」


 「それ、つい最近、違うヤツにも言われてさ・・・。 そんなに成長してねえかな? 俺・・・。」


 「あはは、どうだろうね!? あははは!」


 「ひでえな・・・。」


 「で・・・、あれからどう?・・・。」


 「何が?」


 「心の傷・・・、少しは塞がった?・・・。」


 「ああ・・・。 お陰様で、だいぶん楽になったよ。 和泉には、一番迷惑かけちまったからな・・・。」


 「まあ、お互いに若かったって事ですよ・・・。 あはは。」


 「お前、ホントにいい女になったな・・・。 いや、昔からだけどさ。」


 「あはは、今頃、逃がした魚の大きさに気がついたって遅いよ~? あはは!」


 「いや、充分、その恩恵にあやかれたよ・・・。 改めて感謝してる。 あの時は、ホントに有り難う・・・。」


 「ユキちゃん・・・。」


 そんな懐かしさと、罪滅ぼしの機会を与えられたような、楽しい時間は過ぎ去り・・・。



 「ユキちゃん!」


 「ん?」


 「私、あなたと付き合った事、後悔したこと無いよ。 そりゃあ、腹も立ったし、悲しい思いもしたけど・・・。 後悔はしなかったよ。」


 「そうか・・・。ありがとう・・・。」


 「そうだよ、本当にそう。 それじゃ、元気でね!」


 「和泉もな。 ありがとう!」


 この偶然の再会は、私の心の重荷を確実に一つ減らしてくれました。 同じ時期に、石崎リョウコと、和泉エリと同時に再会出来た事は、果たして偶然であったのか・・・。あるいは、運命の導きによってなのか・・・。 だとするならば、それは誰の導きによるものだったのか・・・。

 ただの人間である私には、知る術はありません。 ただ、それを何となく感じる事は出来ました・・・。 それが私の思い過ごしであっても、私はそう思わずにはいられませんでした・・・。


 『ありがとう・・・。』


 その帰り道、地元の駅についた私は、何気なく懐かしい道筋を、少し遠回りをして辿ることにしました。その道筋を辿りながら、私はそこかしこに残る当時の想い出を振り返っていました・・・・。今にして思えば、それは長いようで実に短い時間の出来事でした。たった二年間で起こった出来事は、それこそ私の人生の中では何十年にも匹敵するような重さを持っていました。


 『あんなに悲しい思いをしたから、忘れちまう所だったけど・・・・、あれは楽しい想い出だったんだよな・・・。

 リョウコがいて、エーちゃんがいて、鷲尾がいて、金丸、内山、犬飼や藤本達がいて・・・。そして、エリがいて・・・。

 あれ程輝いていた時間を過ごせたのは、全部アイツのお陰だ・・・。 有難うな・・・エリ。』


 私は、既に見る事の出来ない、その大きな存在に感謝をしつつ、今後の自分の未来に、ようやく目的と希望を見出せる事に、大きな喜びを感じるのでした。




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