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ステラ=レイターが恋人に捨てられたイケメンを拾う話だった
―――――雨の日だった。
ダンボールに入ってボロボロ泣いてる男がいた。
「ねえ、どうしてそんな箱に入って泣いてるの?」
なんか、かわいそうだから声をかけた。
「私はステラ=レイターっていうの。貴方の名前は?」
返事はない。しいていえばかえってきたのは鳴き声だった。
「……ケン」
あら、よくみたら美少年だった。
彼は恋人に捨てられて、ヤケになったらしいのだった。
「帰る家は?」
ないらしいのだ。
「家にきたら?」
私は彼を拾うのだった。




